韓国カワウソ調査最終日 

 韓国のカワウソ調査もいよいよ今晩の夜間観察を残すのみとなった。6日中観察に成功したのは5夜に渡った。打率は8割5分。

 なかでも40分ものロング観察に成功したのが2夜。その他にも長時間の目視・ビデオ撮影に成功し、5月の春調査に続いてカワウソの生態を間近で仔細に観察することができた。

 なんといっても大きいのは、長時間観察ができるようになったため、いよいよ個体識別ができるかもしれないところまでたどり着いたことだ。

 これまで橋の上から観察していても毎晩現れる個体が同一個体なのか別個体なのかがなかなか判別できなかった。サルみたいに顔が分かりやすかったり、トラみたいに縞模様があったり、ザトウクジラのように尾の模様が1頭1頭違っているわけではない。しかし、エサの捕りかたやライトへの反応のしかた、体色が各個体によって相当個性があることが分かってきた。

 一昨夜捕食シーンを長時間観察したチョグンシル君は、きっと昨夜わたしが長時間観察した個体と同一である。ライトはまったく気にせず、逆にライトの光を魚を捕るのに利用すらしているそぶりを見せつつダイナミックに魚を捕り続けた。カワウソの顔は上下につぶれたような形をしているのだが、このチョグンシル君はちょっと真円に近い顔つきをしていて、マッスルでバイオレントな泳ぎを見せる。

 急いでいる時は両方の後肢をそろえてドルフィンキックしつつ、繰り返しバタフライをした。

 ちょっといたずら心を出して橋の上から口笛を吹いてみたが、まったく反応しない。そこで「オーイ」と声を出して呼んでみたが、これにすら気にも留めない。

 このチョグンシル君の余裕のおかげで、フィルムカメラでのスチル撮影もすることができた。重いライトを左手に持ったまま、200ミリレンズとストロボを付けたニコンF3を右手で支え、8─9メートル付近にピントを固定してストロボをたくというアクロバチックな撮影だったが、10枚以上シャッターを切ったので、1枚くらいはまともに写っているのがあるのではなかろうか。

 本日30日は川の上流部と山間部にある貯水池とを車で調査し、田舎町まで出てきて食堂でカルビタンをすする。なんで韓国の食事はこんなに美味なのであろうか。食堂のテーブルで無線LANを拾うことができたので、そのままWEBに接続。

 川の上流はどこまで行ってもカワウソの痕跡(フン)が残されていて、今後のフィールドワークに大きな課題がまたできてしまった。行動範囲は予想以上に広い。

 知れば知るほど自分の無知について知ることになる。これぞフィールドワークの醍醐味だ。観察と撮影が簡単にできるようになってしまった今、観察・記録手法、機材、人員確保など大きなブレイクスルーが必要になってきている。

 フィルムの現像が上がってきたらブログでもお目にかけようと思う。2週間たっても何も書いてなかったら、何も写ってなかったんだ──と憐れんでやってほしい。




[2009/10/30 14:42] フィールドニュース | TB(0) | CM(1)

秋の韓国カワウソ調査 

 秋のカワウソ調査で秋色濃き韓国の山間部に来ている。春に続いて今年は2度目になった。

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 前回から半年しかたっていないので川の状況が分かりやすく、春との比較からカワウソの行動も読みやすい。春と同じガレ場やガケの多い区域を中心として活動しているようだ。

 到着初日から3夜にわたる夜間観察も、いまのところ観察打率10割。すごいことである。

 バードウォッチングや釣りと違って、野生哺乳類の観察は極端に難しい。個体数が少なく、必ず夜の調査になるからだ。カワウソはそれに輪をかけて水陸両用生物であり、えさ場も決まっていず、猛スピードで川沿いを移動する。ライティングも観察の要である。かんどころを抑えないと出没予測を立てることができない。

 総員2人の徒歩調査であるから、昼間の調査範囲も限界がある。

 マイナス要因を長年かけた調査でひとつずつ排除し、いまやほぼ毎夜の観察が可能になった。ちなみに春の調査でも観察打率8割の高率をたたき出している。

 昨夜26日の観察はとくに長時間にわたり、カワウソが数キロ移動するのを追いながら、浅瀬で魚を捕食するシーンを長時間撮影することに成功した。すばらしい速度で魚を追ってS字J字のスプリントをかける姿はちょっとした見ものだった。おもわずため息がでる。(ちょっとくらいしゃべっても相手が水中にいる間はバレない)

 というわけで、はじめての韓国現地からの書き込みとなった。

 今、街に出てきたのでネットカフェを使っている。感心するくらいの高速回線で日本とのSkype通話も隣の家かと思うほど音声が鮮明だし、メールの処理など仕事もさくさくとできてしまう。

 EINSHOP京都四条のオープン当日の写真を70MBほど送る。

 ほんとうに便利になってしまったもんだ。(EINSHOPのメールマガジンに掲載されるはずです)

 この調子だと、日本にいる必要がなくなってしまうのではないか。ひと月間ずっと韓国に滞在しっぱなしなどということも視野に入ってきた。EINSHOPスタッフの嘆きが聞こえてきそうな気もするけれど。



[2009/10/27 15:23] フィールドニュース | TB(0) | CM(1)

気持ちのいい秋の連休 

 ラブラドールのクロちゃんは夏の終わりになるといつも問題を起こす。

 今年もまた誤飲事件をやった。昨年はモモの種だったが、今回は軟式テニスボールである。噛みしだいてつぶしたあげく「出せ」と言われて出したくないあまりにゴクリと飲み込んでしまった。

 塩水を飲ませて吐かせようとしたが、口をこじ開けて塩水を流し込もうとすると、さすが大型犬の馬鹿力で大暴れする。一計を案じて冷蔵庫の中にあったアブラアゲに大量の塩を包んで塩のいなり寿司をつくってやったら、一発で飲み込んだ。しかし、吐き出した胃液の中にボールはなし。手遅れである。地面を引っ掻いて苦しみだしたので、腸までボールが行ってしまったのだろう。あえなく入院。

 例によって大きなラッパを付け、はとのさと動物病院から先日退院した。

 これで前の飼い主から数えて誤飲手術は3回目だ。1回につき手術+入院+投薬費用が約15万円かかる。これまでに50万円は軽く使ったことになる。

 あまりに金がかかるので、最後の抜糸は自分でやることにした。カミさんの白い目を尻目にクロちゃんをひっくり返し、「コノヤロ、コノヤロ」と言いながら細いワイヤーをニッパーで切って抜く──と書くとたいへんそうに思えるかもしれないけれど、かんたんな作業。足の爪を切るのに毛が生えたくらい。

 傷口もきれいになって、これでもとどおり。ちょっとションボリしてるけど。

 知人の名古屋の獣医、前田さんによると、「僕んところでも誤飲で3回腹を開けたコがいたよ」とのことであったが、あっさりと並んでしまった。


 10月3連休は例年のとおり日岡神社の祭りである。親戚連中が集まって過ごす。母が作った今年の鯖寿司は甘めであった。

 2日間は何もしない。祭りの日は働いてはいけない。

 連休最終日は自宅の庭の掃除。まず今年最後の草刈り。200坪の庭の草刈りのペースをようやく今年はつかむことができた。4月から半年間、生えては刈り、刈っては伸びの一進一退の攻防なのであるが、だいたい5─6回刈ればいいことが分かり、今年はようやく完封勝利を収めることができた。

 2年も草を刈り続けていると、おお、車の轍にはちゃんとオオバコが生えそろってきた。どの場所にどんな草が生えるかがだいたいニッチが決まってくる。大汗をかく作業なのだが、おもしろい観察の機会でもある。

 これからまた冬がやってくる。草との戦いは半年間の休戦だが、11月になると来年用の薪材の伐採と薪割り仕事が始まる。半年間がんばってくれたマキタの刈り払い機は燃料を抜いてからアイドリングをし、空にして各部に油をさす。来年またがんばってもらおう。

 そのあとこれから出番になるチェンソーの目立て。掃除もしてピカピカにする。加古川卸売市場の場内で伐採したマツの大木の丸太をもらってきておいたので、試し切りをしてみるとよく切れる。

 庭がきれいになり、機械の中まできれいにしてこれからの季節に備える。なんだか気持ちのいい一日になった。



[2009/10/14 00:33] よもやまコメント | TB(0) | CM(2)