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岡本篤の加古川Watcher 0004号 2012/05/11
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目次
風になるための野外道具特集号2
★ キャンプ道具の選び方
★ その5:ウエア
★ キャンプ道具の選び方
★ その6:チェアー
★ キャンプ道具の選び方
★ その7:食器
★ キャンプ道具の選び方
★ その8:小物類
★ あとがき
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★ キャンプ道具の選び方
★ その5:ウエア
みなさん、準備は進んでいますか?
5月のカヌー旅のためのウエアは、あまりシビアに考える必要はありません。ひとつだけ注意しておいてください。水濡れです。
「カヌーって濡れるんですか」
という人もいます。ちなみにカヌーというのは日本ではカナディアンカヌーとカヤック、シットオントップタイプのカヤックなんかの総称ですね。今回ランバージャックス加古川のメンバーが四万十川ツアーで使うのはカヤックとカナディアンカヌーです。
大波をかぶるホワイトウォーターの旅でなくても小さなフネに濡れた足で入りますから、常にフネの中は少量の水が入っている状態です。さらに小さな波でもかんたんに水しぶきが入ってきますから、ほぼ確実に濡れると思っておいたほうがいい。とくに水面に座っているに等しいカヤックはとくにお尻はほぼ確実にびしょ濡れになります。椅子に座るカナディアンカヌーは濡れずにすむ場合がありますけど、それでも足は濡れる。
晴れても雨でも必ず何かが濡れるのがカヌーの旅です。5月以降なら濡れるのは前提で
下半身:ショートパンツかサーフトランクス
足:ビーチサンダル
という感じがいいですね。ビーサンだけだと夜にさむいのでスニーカーくらいは必携です。
雨が降ると着ているものはもちろん、すべての衣類がじんわり湿った状態になる。そういうときに持っている衣類がぜんぶ綿製品だとかなりキモチワルイことになります。
アウトドアメーカーが出している速乾性の衣類はそこがぜんぜんちがう。濡れたまま着用していても体温を奪いませんし、すぐに乾く。
また、アウトドアスポーツでは「着干し性能」というのがけっこう重要なファクターになってきます。着干しというのは、着て活動しながら乾かすということですね。荷物の制限があるアウトドアならでは。街ではまずこんな気色わるいことしません(笑)。
(1)濡れても体温を奪わない(低体温回避)
(2)すぐに乾く(快適性・利便性)
(3)着干し性能が高い(荷物削減)
この3点が化学繊維系の特徴です。登山ではウール(最近はまったくチクチクしないのがある)でもいいのですが、沈(ちん)してビショぬれになる可能性のあるカヌーでは化学繊維に一日の長があります。
ですので、衣類とくに下着には1枚は綿じゃないのを入れておいてください。今やユニクロなどでも買えるようになりました。あまり銘柄にこだわらなくてけっこうです。
あとは5月とはいえ1枚フリースのジャケットがあればいいですね。こちらもべつにアウトドアメーカーのものじゃなくても手持ちのものでけっこうです。活動中は
上半身:Tシャツ+気温に応じてシャツ&フリース
かな。ちょっと肌寒いときなどにフリースは必携です。セーターでもいいんですけどね。
フリースが出たときはほんとうに革命的でした。なにせ、濡れても起毛が立ったままでベトベトせず寒くならない。小雨程度なら濡れつつ乾かしながら活動できる。雨の中をカッパも着ずに活動していると、まるで動物になったような気分がしたもんです。
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★ キャンプ道具の選び方
★ その6:チェアー
おれはアウトドアの旅を2タイプに分けています。
(1)ソロで自然を楽しむ旅:荷物を極限まで削減する
(2)友だちとの時間を楽しむ旅:荷物を持ってゆったり遊ぶ
(1)の場合は双眼鏡と釣り竿は持っても食料すらロクに持っていきません。生米と即席みそ汁だけ、とか。食事は肉体の燃料補給と割り切る。ヘタするとコンロすら持って行かないで小さな焚き火でメシとみそ汁だけ食べて終わり。野菜は田舎のおばちゃんに分けてもらう。酒ももともと好まないので持たないし、あっさりしたもんです。
そのかわり他のことに使える時間が長くなる。釣りや動物観察や魚獲り、地元の人と話す。
今回の場合は(2)です。荷物も増やして快適な生活を確保します。そういうときに必要なのが椅子です。これがあるとキャンプサイトに文明開化が訪れます。
(1)の旅では焚き火の前で地面にあぐらをかくか寝転ぶかするしかない。正座してもいいけど。
ほとんど獣みたいな生活で慣れれば平気なんですが、けっこうツライと感じる人が多いかも。
日本の川原はふつう石に覆われていますので、山のキャンプなどとはちがってじかに座っても問題ないことが多いのです。前回のメルマガで紹介したスリーピングマットをしいて座ってしまいます。こういう時に丸めて高さを作ったりできるのでリッジレストみたいな発泡素材を薦めるんですね。
でも、地べた生活は家族キャンプなどではふつうありえないでしょう。椅子がないとたいていの家庭では嫁はんがついてこれない。
アウトドア用の椅子は、ホームセンター(またかい)で安く買えるようになりました。もう2000円切ってますよね。とりあえずこれで大丈夫です。というより、ずっとそれで大丈夫かもしれません。
いいのがほしくなったら、いくらでもメーカーがありますので悩んでみてください。
ディレクターズチェアタイプは背もたれが起きているのでテーブルでの食事や仕事がしやすいのが特徴です。ゆったりタイプのチェアはくつろぐのが得意ですが食事などは苦手。低めのチェアは地面の焚き火が扱いやすい。収束式の折りたたみ椅子はコンパクトです。
今回の旅で自分のスタイルを探してみればいいですね。自宅の庭でも使えますので、奮発してもソンはしないと思います。
そういえば、スノーピークは自宅でもアウトドアスタイルを取り込んだ生活を提案しています。ランバージャックスの社員のみなさんは好みかも。
スノーピーク社 リビングシステム
http://www.snowpeak.co.jp/catalog/products/list/31┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
★ キャンプ道具の選び方
★ その7:食器・コッヘル
食器はあまりアウトドア用にこだわらないでけっこうです。家庭用のものを流用しましょう。
アウトドア用の食器やコッヘルは、軽く重ねられて割れないという理由で、薄い金属でできています。一般的なのはアルミ。つぎにめちゃくちゃ軽量なチタン。そして昔ながらのステンレスとホウロウです。じつは落として割らなければなんでもいいんですけどね。
安い木のお椀なんかお薦めですし、オートキャンプなら重さも関係ないからセトモノでもかまわない。
「それはちょっと……」という人は、すでにアウトドアメーカーのイメージ戦略に洗脳されています。アウトドアを長くやっていると「たんに外でメシを食っているだけ」ということがそのうち分かると思います。生活の場が移るだけ。
野外に出てなにをするか、のほうがよっぽど大事なんです。楽器が好きならギターを持って行き、読書が好きなら本を。お茶の趣味がある人は野点(のだて)の道具を持って行ってもいいんです。
食器も瀬戸物でもいいんですよ。使いようです。川霧に包まれた早暁に、とびきりのカップでコーヒーを楽しむ。そのためだけにマイセンのカップを持って行きましょう。いやそれはちょっとコワイか。
いわゆる付きの「アウトドア」を離れると、いろいろ楽しみが見えてきますよ。肉体派より文学青年のほうがアウトドアには向いています。
話がえらいそれましたが、チタンは高価なので、登山などでとにかく軽さが必要な場合以外は必要はないと思います。重量をあまり気にしなくてもいいカヌーでは、あくまで趣味の世界かな。熱伝導が悪いのでコメも炊きにくいそうです。
バーベキューなんかではよく紙コップや紙皿を使いますが、チープでテンションが下がるしゴミも増える。これはぜひとも避けましょう。
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★ キャンプ道具の選び方
★ その8:小物類
カヌーの中に収納するものは専用の防水袋に入れますが、今回はデイツアーなので主な荷物はキャンプサイトに置き去りにできます。フネに積み込むものは多くありません。ビニール袋で代用できます(穴がないか見といてね)。
カメラやケータイなど小さな物はジップロックに。いろんなサイズがありますからアウトドアではさまざまな場面で役立つ道具です。アウトドア用品かと思うくらいだ。
ライターとトイレットペーパーはキジ打ち(排便行為の山用語)のために必携です。お忘れなく。
ウェンガーやビクトリノックスなどのツールナイフ(いわゆる十徳ナイフ)はあるといろいろ使えます。でも買う場合はツールが5種類までのものにしましょう。使わない機能が多いと、汚れやすいだけで掃除のほうが大変です。ワインのコルク抜き?別に持ったほうが賢明ですね。
こまごまとした準備は秘蔵の「アウトドア準備シート」をPDFファイルでメルマガに添付しておきました(有料メールマガジン読者のみの付録です)。何年もかけて書き足してきたものなので、きっと役立つと思います。
酒関係がないのでご注意を(笑)。
わたしは、動物調査用の特殊な道具は、このL.L.Beanのパーソナルオーガナイザーにぜんぶまとめて入れてあります。サイズいろいろ。用途別にまとめておくと準備がとてもラクチンです。
http://www.llbean.co.jp/shop/g/g0FGR251000/ 小さな工夫からはじめて、だんだん必要なもの、ほしいものを買いそろえて、自分なりにこのリストを育てていってみてください。。
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★ あとがき
えー、もっといろいろ書こうかと思いましたが、なんか5月にしては夜が寒くて風邪をひきそうです。
震災1年後南三陸レポートなどは次回にお送りしたいと思います。
では快晴薫風の週末をお楽しみあれ。
【週刊─月刊・岡本篤の加古川ワッチャー】
執筆・発行:岡本篤
675-0061兵庫県加古川市加古川町大野108-1
080-3769-8329
okamotoatusi@gmail.com
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哲学者は歩きながら考える人が多いらしい。京都には「哲学の道」なんてものまである。
馬上・枕上・厠上という言葉があり、アイデアが降ってくる場所とされている。散歩は馬上にあたるだろう。どうも厠上だけはようわからない。
これは日本だけのはなしではなく、ものを考える人の代表格である哲学者というのは、ヨーロッパにおいても散歩を愛好する人が多い。
肉体的にも散歩は考えごとに向いている。負荷も高くなく、リズム感がある。いつも歩くコースだから気が散らない。そして毎日少しずつ景色は変わる。その細かな変化が体と精神を敏感にする。
散歩以外にもアイデアが出やすい状態をつくる方法はいくつかあって、ロッキングチェアでウトウトと半覚醒している状態を作るのを習慣にしていたのは誰だったか。手におもりを持っておいて寝そうになったら床に落ちて「コーン」と大きな音が出る。完全に寝てしまわないようにする工夫だ。
わたしはアイデアが降ってくることがわりに多い体質なので、メモ帳はいつでも必ず手元に置いてある。居間に食事におりるときも、庭で薪割りをするときも、寝るときも枕元に置いてある。
寝る直前の心地よい時間帯にすごいアイデアをひらめくことがわたしにもある。しかし、寝付きがよすぎる体質なのがあだとなり、起きたときには「すごいアイデアをひらめいた」ということしか記憶していない。たいへん空しいものである。
そんなわけで、現状ではウトウト以前のアイデアしか残らない。しかもペンを握りしめたままぐっすり寝てしまい、布団にはでにカナクギ流のインクをつけることを何度も繰りかえしている。最近は息子がそばにいて、起きるとペンを見つけてそこらへんに落書きをされる。枕上はじつにろくなことがない。ロッキングチェアを買ったほうがいいかとも思うがまだ実行にはうつせていない。
最近はアイデアはiPhoneのATOK Padというメモソフトで書いて自分のGmailアドレスに送ってしまうことも多い。
こうするとアイデアのコピーがiPhoneの中とGmailに分散保存されるのでアイデアの紛失問題も解決できる。テキストデータにしてしまうと後々でノートに書き広げていく作業には向いていないのだが、着想がなくなるよりましである。
こうしてずっと持ち歩いているメモ帳だが、アイデアが集中的に降ってくるのは圧倒的に自動車を運転している時が多い。とくに高速道路の運転中だ。夜間ならなお多くなる。
そういうときは、自動車のステアリングにメモ帳をおき、ほとんど目を落とさないでメモを書いてしまう。道が混んでいて危ないときはiPhoneのボイスレコーダに吹き込んでメール送信することもある。
この自動車は4輪でなくてはならない。わたしの好きな2輪車はアイデアの生産場所としては向いていないらしく、ほとんど何かを思いつくということがない。バイクを運転しているときは体がむき出しで事故への備えで常に緊張しているうえ、バランスを取って加速減速する作業を体全体で楽しんでいる。さらに見えるものや音、におい、振動などに集中して反応を続ける直感的な作業の連続なので、論理的にものを考えている余裕がないのかもしれない。そもそも2輪車を運転していてアイデアがどんどん降ってこられても、路肩に駐車してばかりでは困るだろう。
同じような理由で、わたしの場合は散歩をしてもいっこうに着想は降ってこない。地面を歩く虫や水路を走る魚影、空を飛ぶ鳥の姿、草木の成長ぶりや風や雲などが気になってしかたなく、考えごとに集中できないのだ。
高速走行中の自動車の中は音が制限され、安全であり、あまり意味を持たない景色がテンポよく流れ去っていく。集中を要するほどの作業ではなく、だからといって完全にうわの空でもない。どうも考えごとにはバランスが重要のようだ。
こういうアイデア出しの作業をどこに設けるか、いちど考えておくと知的生活に益することも多いであろう。
机にすわったままがいちばんいいという人には少なくともお目にかかったことはないのだが、アイデアが出ないという人に限って机にすわっている時間が多い気がする。
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岡本篤の加古川Watcher 0003号 2012/04/30
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目次
風になるための野外道具特集号
★ キャンプ道具の選び方
★ その2:寝袋
★ キャンプ道具の選び方
★ その3:スリーピングマット
★ キャンプ道具の選び方
★ その4:テント
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★ キャンプ道具の選び方
★ その2:寝袋
キャンプはとにかく朝がいちばんすばらしい。何ものにも代え難いひとときです。
4月5月には、運がよければ川面を覆いつくした川霧の上をカヌーで散歩するというようなひとときが味わえます。
でも、アウトドアでは日焼けで真っ赤になったうえに真っ赤になるまで酒を飲んだりするのでみんなヘロヘロ。疲れはスカッと取っておきたいところです。そんなわけで就寝はだいじです。
寝袋は、激安から高価なものまでほんとうにいろいろ選べるようになりました。俺はこれまで登山道具店でばかり買っていましたが、1万5000円もしたのを持って行って、ホームセンターの1500円寝袋の人といっしょに寝ていると、はたして10倍寝やすいのかどうかと思うことがあります。しかもホームセンターのやつのほうが封筒型(フトンみたいな四角い形)で、どう見ても広々としてて寝やすそうだったり。
結局は使用目的と商品性能のバランスなんですよね。アウトドアの道具は基本的に小さく・軽くという点に命を賭けているようなところがあります。「昨年モデルよりさらに20グラムの軽量化を達成」とか、たった50グラムのガスコンロとか。
「小型・軽量」この2点をあきらめれば一気に自由になります。
たとえば、ランバージャックス加古川社員のみなさんは小さな子どもがいる方が多い。ザックにすべてを背負って電車とバスを乗り継いで、という選択肢はほぼありませんよね。かといって冬山登山や対馬海峡横断をするわけでもない。
おそらく必然的にオートキャンプになるんですが、そうすると極端にいえばアウトドア用の道具でなくてもいいんですよ。家にある毛布を持って行ったっていいんです。車中泊したっていいわけですし。使えるものを使って、そのうえでどうしても欲しいものだけぼつぼつと買いそろえていけばいいんです。
「何か買わなければ」と煽るのが最近とみにカタログ化の著しいアウトドア雑誌です。『BE-PAL』なんかも、昔はもっといろんなおもしろい企画記事がありましたが、いまは全編カタログみたいになってしまっておれも買わなくなってしまった。雑誌ってページを広告として切り売りしているんです。で、最近は通販なんかにも手を染め、小売りにも乗り出してしまっている。部数が伸びないから必死です。
雑誌を読んでいちいち道具を買いそろえるとすごい出費になり、使用頻度はそれほど高くないうえに収納に場所を食う(←これけっこう重要な問題)。
そういう売らんかなにはだまされずにいきましょう。いろんなモノを選ぶのは楽しいもんですけどね。アウトドアの本質の一つは「不便を楽しむこと」ですから、それを出発前にお金で解決するのは粋ではありません。テントにタープにテーブルに椅子、2バーナーコンロと大きなランタンと焚き火台とダッチオーブンなんて感じになり、えらい金額を払って雑誌の1ページみたいになってしまうだけです。
前置きが長くなりましたが、寝袋について。寝袋は以下の要素が大きく価格に跳ね返ってきます。
(1)中がダウンか化繊か
(2)防寒性能
(3)軽量・コンパクト性
(4)封筒型かマミー型か
順番にぶった切っていきますと、
(1)化繊を選ぶ。濡れてしまっても乾燥が早い。ダウンはびっくりするくらい小さくなり暖かいですが、濡れるともうたいへん。ペッタンコになり、乾くまで寝袋として使えません。つまりカヌー旅には向かない。でも同じ防寒性能の寝袋を化繊とダウンで見比べて、サイズと重量のびっくりするほどの違いは参考のために知っておくといいですよ。
(2)3シーズン用を。寒い時期に使う場合はシュラフカバーという薄手の寝袋を重ねて使えばいい。4シーズン用は実は1シーズン(=冬オンリー)用です。でかくて邪魔なだけ。
(3)クルマ使用なら無視。でかい方が寝やすいのは当たり前です。
(4)どちらでもいい。封筒型はジッパーを広げると一枚の毛布になりますし、子どもといっしょに寝ることもできますのでツブシが効きます。ちなみにマミー型というのはmummy=ミイラのことで、お母さんの形をしているわけではありません。つまりツタンカーメンを思い出してください。縁起でもないけど。
というわけで化繊の3シーズン用を適当に選べばいいということですね。将来的に登山やソロの徒歩旅行、自転車ツーリング、カヌーツーリングなどもしてみたいという人は、軽量なものを選んでおくといいです。
そのほかの細かな特徴としては、生地の伸縮性を高めて寝返りが打ちやすいとか、2本足になっていて寝袋のまま立ち上がって歩けるようなものもありますけど、そういうのは好みですね。立って歩ける寝袋は、テントの外にタバコを忘れた時とかにときどきほしかったりします(笑)。
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★ キャンプ道具の選び方
★ その3:スリーピングマット
キャンプならではの道具がこのスリーピングマット。じつは寝袋より必須だったりします。寝袋は毛布でもいいけど、マットがないと地面がボコボコだったり湿っていたりすると辛いものがある。ホームセンターの銀マットがこれです。
こちらもキャンプ道具の中ではかさばるので、軽量・コンパクトなものは高価です。種類は3つ。
(1)EVAなどの発泡素材
(2)インフレータブル(=空気吹込み式)
(3)1と2のコンビ式
(1)でいいと思います。おれもこれまで使ってきたのはすべてこのEVA。僻地で補給が効かない厳しい旅が多かったので、なんといっても絶対に破れない点を重視したのですが、保温性も充分でした。
このリッジレストが有名です。使い心地もいい。10年以上平気で使えます。
http://amzn.to/InaW51 インフレータブルではなくこちらを薦めるのは、アウトドアの道具って「いろんな使い方ができる」というのがとても大事なんです。スリーピングマットは寝るときだけしか使わない、というのはスペース的にももったいない。濡れたままクルマに乗るときに敷いたり、トランクに汚れ物を入れるときのマットにもなる。破れないうえに膨らませる手間がありませんからね。ツブシの効くやつです。
発泡素材の難点はかさばるところと、(2)(3)ほどの快適性がのぞめないところ。
腰がよくない、柔らかい寝床でグッスリいきたいという人は、各社が出しているもっとも厚いモデルを求めればいいでしょう。こんなのとか。
http://www.llbean.co.jp/shop/g/g0JHA730000/ なんかキャンプ用品がどんどん進化してきたのを高校時代から見ていると、布団っていつまでも進化しなくていいのかと思ったりします。
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★ キャンプ道具の選び方
★ その4:テント
家族でのキャンプは、みんな一緒に眠るというのが前提になっています。当たり前ですよね、普通は。
だから、大きなハウス型の4─5人王用のテントを求めてしまいがちです。みんなのための寝室とリビングみたいな広いスペースが必要だ、ということになる。
しかし、あえてこれはお薦めしません。だって、1人や2人で出かけるときに何の役にも立たなくなるでしょう?
5人家族だって、男親と息子2人だけ、というような旅のしかたがきっと出てきます。「長男は受験で……」なんていって、全員で行けなくなることも多いのです。
なのに、「みんなでいっしょでテント」という年に1─2回しかないチャンス(幻想?)に約10万円も払ってしまっていいのか。しかも重い。クルマ以外で絶対に運べない。
というわけで、おれの薦めるのは大型タープ+小型テントです。
去年のゴールデンウィークは、東日本大震災の被災地・南三陸町でこの形態でキャンプをしながらボランティア活動をしてきたんですが、途中で人が増えても減っても、とても柔軟性が高い。居住性は下がりますが、それはタープで補ってしまおうというわけですね。
小さなテントは設営が早いんですよ。設営・撤収を毎日繰り返すツアー向き。大きなテントは、立てる作業を考えただけでめんどくさくなります。だから、それでも大型テントがいい、という人はぜひとも設営が簡単なものを選んでください。
大型テントでも小型でもお薦めなのは、こちら。
モンベル ムーンライトテント
http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=451000 小型なら2型か3型、大型なら7型か9型でしょう。5型はちょっと中途半端な気がします。ムーンライトはめちゃくちゃ設営が簡単です。ムーンライト(月夜でも立てられる)の名に偽りはなく、設営がすごく簡単。おれはムーンライトの2型か3型なら目隠しをしても5分以内で立てられます(例えではなく実際やってみました)。
日本の気候に合わせて生地・縫い目ともども雨に強い設計と加工がされている。これが重要なんだ。欧米のメーカーにはできない工夫です。風通しもいいし、本体だけを畳んで屋根だけで設営して日陰を作ることもできる。
日本のフィールドでほんとうに必要な性能と価格がバランスしたほんとうにすばらしい製品だと思います。買って後悔する可能性はゼロと言いきってしまいたい。
軽量ではないのですが、最近の軽量テントは生地が向こうが透けて見えそうなほど薄くて踏みつけるのも心配なくらいなので、あまり薄くない生地は逆に信頼感すら感じる。
風には強くありません。アラスカでは突然の猛烈な嵐にポールが折れたことがあります。
でも、それいらい嵐が近いと思ったらポールを抜いて畳むという知恵が付きました。失敗しているうちに、感覚が繊細かつ鋭くなって、状況判断が的確になっていきます。アウトドアって一時が万事、そんな感じです。
【週刊─月刊・岡本篤の加古川ワッチャー】
執筆・発行:岡本篤
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