湿った薪でもどんどん焚こう(ただし工夫して) 

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 暖かい兵庫県南部とはいえ、薪ストーブが活躍する一年でいちばん寒い時期になりました。

 しかし。

 LumberJacksなんていう薪割りグループをやっていながら今年は圧倒的に薪が足りません。

 原因はこれ。

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【写真説明】昨年5月の作業風景。これだけやったらこの冬は楽勝──のはずだった。

 じつはこの薪をぜんぶドロボウに盗まれました。だいたいふつうの家の2冬ぶんくらいは余裕で確保していたのですが、ぜんぶ消えた。

 地元の加古川市八幡町で地元の方から公園の木を伐採するよう依頼がありました。広い公園でしたので伐倒・玉切り・割り・積み上げ乾燥まで現地ですませてあとは冬に使うだけの状態にしておいてのですが、冬になってみたらぜんぶ消えていた。

 けしからん輩もいるもんです。この公園は入口にカギがかかるようになっているのですが、どうにかしてカギをコピーしたか、カギが空いている時間にそれとなく持ち出したか、一輪車などで持ち出したかのいずれかであることはまちがいありません。こんな重いものを大量によくも持ち出したものですが、およそ1人に換算してまるひと月くらいの労働を盗まれたわけで、ほんとうに気をつけなければいけません。

 甘く見てました。世の中とんでもないアホがいるもんです。

 てなわけで、今シーズンは薪の備蓄が手薄でして、自宅用の薪を切り崩して販売用にまわし、自宅用としては半乾きの濡れ丸太を切り刻んでは乾かしつつ焚いているような情けないありさまとなってしまいました。





 で、半乾きの薪は焚いてはいけないのかというと、薪ストーブの常識としては「焚いてはいけません。湿った薪は最悪です」ということになるのですが、そうも言っては居られません。ないものはないから焚くしかないのだ。

 というわけで、本日は湿った薪をどうやって焚くか、その経験的目安というのをご紹介しましょう。

 じつは、完全に乾燥した薪が大量になくてもどうにかして薪ストーブ生活はおくれるものなんですね。また、手に入る薪がベストコンディションであるとはかぎらないキャンプなどでも案外役に立ちますよ。





 湿った薪といっても、切ったばかりの薪をいきなり焚く人はいないと思います。さすがに完全にナマの木は燃えません。実際問題としては、割ってから3カ月─半年くらいしかたってないけど、これ燃やしちゃっていいんだろうか。そんな感じが多いでしょう。

 冬から春にかけての作業をさぼってしまい、作業が梅雨や夏ごろまでずれ込むというのがよくあるパターンです。だいたい薪ストーブ生活3─4年目くらいに慣れてきてこういう事態におちいることが多いようです。オレはそうでした。

 まずは使う順番です。

 もちろん薪割り作業した時期が早い薪から使っていくわけですが、中でも地面から離れた部分に積んである薪を使います。地面に近いところに積んである薪と風とおしのいい薪棚の上部に積んである薪とでは乾燥度合いがぜんぜんちがってきます。

 経験的には、日がよく当たる場所に積んである薪より、雨がまったく当たらず風通しがいい場所においてある薪のほうが乾燥が進みます。もちろんどちらも良好な場所が薪棚としてはベストですが、そういう場所はだいたい庭の一等地であって、薪の置き場なんてのはもうちょっと条件が悪い場所が多いものですよね。そういう場所では日当たりより風通しを重視してください。雑草がまわりに生えていない場所は湿気がたまらないのでなおさらよろしい。

 使う薪を選んだらいちど焚いてみましょう。焚きつけはよく乾いた細い薪を使って、温度を上げます。そこに半乾きの薪を投入してみる。たぶん、しばらくすると薪の断面から「シュー」といって水分が泡をともなって出てくると思います。この水分の噴出が5分ていどで消えるようならあまり問題ありません。温度が下がらないように高温を保って焚けばふつうに薪として使えます。

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【写真説明】乾燥の悪い薪を焚き始めると、こんなふうに水分・樹脂分が噴き出てくる。5分で収まるようなら許容範囲。

 5分をはるかにすぎて10分以上もシューシューいってるようなら、その薪はさすがにそのまま焚くのはよくありません。ストーブの温度が上がりにくくなってしまいますので一手間加えます。

 どうするかというと、ストーブのそばに積み上げて熱をかけてガンガン強制乾燥させてください。同じ面ばかりをあてないように、時々薪ホルダーの中で位置を変えながらまんべんなくあたためます。かなり近づけてもだいじょうぶです。ウチのストーブは輻射式(ストーブ本体がモロに熱くなる方式)のストーブですが、本体の20─30センチまで近づけて強引に乾燥させます。もちろん在宅時だけね。ヘンな臭いがしたらすぐに対応できる時だけです。あと、乾いた薪が動くことがありますので、荷くずれしてもストーブに接触しない工夫はしておいてください。

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【写真説明】こんなふうに乾燥させている。時々回してまんべんなくあたためるのがコツ。

 薪は温度が上がるとあちこちに割れが入り、さらに水分が抜けやすくなって薪がカリカリに乾燥してくるのが分かると思います。温度が上がっているとさらに火付きがよくなるので、こうしておいて順繰りに燃料として使っていくわけです。

 こうして強制乾燥させながらなんとか冬をしのぐことができると思います。

 気をつけてほしいのは、どうしてもこういった焚き方をすると煙突が詰まりやすいということです。薪ストーブでいちばん怖いのは煙突火災です。煙突の引きが悪くなってきたような気がしたら詰まってきています。すぐに煙突掃除をしてください。





 以上は未乾燥の薪を焚く方法ですが、さっさとあきらめて乾燥した材木を工務店や材木屋さんからいただいてくるのもいい方法です。建築廃材は完全に乾燥していますから、あっというまに高温になります。半乾きの薪と混ぜて焚けば多くの場合は問題なく冬を越せると思います。

 半乾きの薪を強制乾燥させる場合、大割りの薪をもう一手間必要ですが半分以下に割ってしまうのも手です。体積あたりの表面積が圧倒的に大きくなりますので、乾燥がぐっと早まります。

 薪ストーブも薪も、どっちみちアナログな道具です。完全に乾燥した薪を買って焚いている人は何も考えずにすんで便利かもしれませんが、いつまでたっても焚くのは上手にはなりません。つぶしが効かない。

 前年にちょっとサボってしまったら、あきらめましょう。残念ながら取り返しは付きません(笑)。あとはこれをチャンスと考えて、工夫して焚いて生活できればいいのです。湿った丸太がシーズン途中に手に入ったときなどにも役に立ちます。スキルアップの機会と考えて、まあなんとかかんとかしてしちゃおうじゃないですか。



[2017/02/05 23:19] 薪割りノウハウ | トラックバック(-) | コメント(-)

誕生日メッセージありがとうございます 

 冗談ではなく、2─3年前から「おれって40何歳だっけ?」とすでによくわからないときがありまして衝撃をうけています。若いころ、自分の歳がわからなくなっている年寄りを笑っていた自分が心底恥ずかしい。

 昨日たぶん42歳になりまして、ことしもたくさんの方からほしくもない誕生日のお祝いFacebookメッセージをいただきました。

 「きょうは岡本篤さんの誕生日です」とかいうおすすめに乗せられて書くほうはいいんですけど、もらうほうは圧倒的一方的かつ一斉同時に圧倒的大量の低品質メッセージを受け取ってしまうわけで、もうこれはFacebookのおおいなるおせっかい、みんなの善意を迷惑メールに自動変換するシステムでしかありません。

 Facebookは誰かの誕生日にメッセージを送ろうとする人にたいしては

「岡本篤さんはきょう大量のお祝いメッセージを受信する可能性があります。あなたのメッセージはそれほどの価値がありますか?」

とちゃんとダイアログを表示してほしい。みんな卒然と悟り、私への新しい仕事のオッファーとか気分がよくなるおべんちゃらとか、こんどデートしませんかとか、じつは前から嫌いでしたとか、意味のある書き込みをつけくわえるようになるはずだ。

 古い友達はだいたいわたしの性格を知っているのでメッセージをよこしてこないのですが、2016年に新しくしりあった人などはわたしのきわどいズボラさを知らないので律儀にメッセージを送ってきてしまう。政治関係の人などはよく知りもしないのに「おめでとうございます」などと選挙活動まがいのメールを送ってくる。さすがに四十づらさげて「あんただれ」とは返事はできないのでまああたりさわりのない御礼メッセージを返すわけですね。

 誰しも齢40もすぎると残りの人生は長くないなとおもう。誕生日は残余の人生にむけて気合いを入れる格好の機会なわけですが、その記念日が来たとたんに大量のあまり意味のない返信メッセージを書くためにまた大事な人生の時間を浪費してしまう。

 これはなかなか逆説的に「ああ、こうやってわたしは死んでいくんだな」と人生の悲哀を堪能できるよくできたシステムなのかもしれません。やるなザッカーバーグ。Facebookのおかげでなるほど人の世は迷惑のかけあいでなりたっているということを今年も知ることができました。

 というわけで、みなさんまた1年よろしくお願い申し上げますてへぺろ。


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[2017/01/12 00:52] よもやまコメント | トラックバック(-) | コメント(-)

飲むならトランプということである 

 友人たちがFacebookのタイムラインであまりに感情的にトランプ当選を嘆くので驚いた。この国はさすがアメリカの属国だけあると思う。

 ああまたイヤミを言うてしまった。

 俺はぜんぜん驚かなかった。2000年の選挙を思い出しても、今回ほどの僅差で推移していればトランプが勝ってもまったくおかしくないし、そもそもアメリカはほとんど差別主義者のイナカモンの国なのだ。

 かつてカヤックツーリングにアラスカに行ったとき、アンカレジのユースホステルでメシを食っていたらいきなり「ブタみたいに食いやがって」と白人から言われたことがある。あまりに唐突だったのでボーゼンとしてしまい言葉も出なかった。

 なにせ日本から到着したばかりの欧米圏。いろんな人が出入りするユースホステルの共同食堂である。客人として失礼があってはならないと、ラーメンを音を立てずに丁寧に食べようとしていたさなかのできごとだったから余計に驚いた。なるほどこういうのを差別というのだ。

 その後新聞社で仕えることになった上司は元共同通信のニューヨーク支局長だったが「ニューヨークは洗練されてて大好きだがアメリカはドイナカモンばっかりで大嫌いだ」と言っていた。

 アメリカなんてその程度の国だ。カリフォルニアとニューヨークだけを見て幻想を抱く方がおかしい。いまだにテンガロンハットのカウボーイがセルフイメージで、進化論を教えていない地域もあるのだから推して知るべしだ。たとえば群馬県民が全員いまだに国定忠治をヒーローにまつってるようなものだと思えばいい。(※いや群馬って尊敬すべき人や会社が多いですよ)

 一緒に酒を飲むならトランプだ。

 酔っ払って暴言吐き出したらあの爺さんはメチャクチャおもしろいだろう。日本の田舎の土建屋にもいるよなああいうタイプ。下品で「チョン」「ブラク」とか平気で言ってるけど、気前が良くて男気のあるタイプ。ムチャクチャだけど、まあまかせとけば悪くはしない。

 あと、トランプは100%自腹で奢ってくれるだろうが、ヒラリーはそこんとこも心もとない。領収書とかちゃんともらってて、酔いが冷めそうだ。



[2016/11/11 12:38] よもやまコメント | トラックバック(-) | コメント(-)