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日本を活気づける処方箋 

saitama_rindou_20170803042841ee9.png

「ネットでも有名」通行止め突破、林道走るオフロードバイク…死亡も 行楽シーズン迎え飯能で苦慮(埼玉新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170802-00010005-saitama-l11



 バイクに乗るという遊びは「危険を楽しむ」という側面があることを忘れてはいけない。

 自転車・サーフィン・スキー・スケートボード・スノーボード・スラックライン・カヤック。じつはバランススポーツと呼ばれるものはすべて同じ性質をもっている。不安定だからこそ自由に動けるからだ。不安定なものを乗りこなすことに人間は強い快感を感じる生き物だ。おそらく2本足で立って歩くことを覚えたからだろう。

 だからバランススポーツの道具は高度になればなるほど不安定だ。自転車のロードレーサーはものすごくハンドリングがクイックだし、スラロームカヤックは初心者は乗ったとたんに沈するような乗り物だ。その不自由さに自分をおいて、そこから圧倒的な自由さを引き出すのが醍醐味なのである。

 ダートを走るバイクというのは、そもそも不安定な二輪車であることにくわえて、不整地というさらに不安定な場所を走ることに特徴がある。また、猛烈なパワーを持ったエンジンを搭載した機械をもちいる。

 人間は強烈なパワーを持つものにあこがれる。おそろしいパワーを手に入れ、制御することを教えるのは人類のばあい父の役割だった。おそろしいパワーとは時代によって火だったりウマだったり原発だったりした。

 この国にはもう父はいない。「安全と安心」の国になった。安全は物理的な問題であり、安心は気分の問題であることくらいすこし考えればわかりそうなものだが、誰もが安全と安心をごっちゃにする国だ。なにひとつ冒険しようとしないすさまじい過保護国家に成りはてた。





 林道ライダーが崖から転落して人が死んだそうだ。

 いい死に方じゃないか。過保護国家では、バイクで山を走るなんてママが怒りそうなことをすると警察が出てくる。放っておけばいい。ほんとうに走りたいならママの手先の木っ端役人など無視して走ればいいのだ。

 このニュースにたいして、さるFacebookのバイクグループに投稿されたコメントを羅列してみる。

「事故があると大変 安全第一」
「死亡事故が起きると警察が動かない訳にはいかないんでしょうな。」
「昔はとおれたよね?いったことあるよー」
「亡くなられた方がいたのは知ってましたがここまで来るともう本格的に走れなくなるかもしれませんね....」
「昨日ナイトランしましたが走れましたよ。」
「管理者がするなってことを平気でやるような方々のせいで、バイク乗りの立場は悪くなっていく。落石の恐れが有るなら近付くべきでは無い。行くなって場所には行くなよ。身勝手な行動すんなよ。」

 安全第一ならバイクなど降りて縁側で将棋でもさしておけばいいのだ。走りたいなら夜でも別の林道でも走ればいいと思う。バイク乗りの立場が悪くなるなどと嘆く必要はない。もとより日本ではモーターサイクルはスポーツとして認められてすらいない。たんなるアホの暴走だという認識だ。生まれた時代が悪かったとおもってあきらめろ。

 身を危険にさらさないと生きてる実感がわかない。危険こそがおもしろい。人間にはそういう致命的なクセがあることくらい、何十年も生きてきてわからんのだろうか。

 「ファイトクラブ」といういい映画があった。コンビニの店員とかサラリーマンとかレストランのウェイターとか、都会のかたすみでしがない日常をおくる男たちが、夜な夜な隠れ家に集まって真剣勝負の殴り合いのパーティをやるようになる。勝負を決するのはどちらかの失神もしくはギブアップ。闘いおわったあとは血だらけで抱き合ってお互いの健闘をたたえあう。

 お互いを殴りあって傷つけあうことで自分と他人の肉体の存在にきづき、生きた気がしない人生におさらばできる。

 たとえば精神的に追いつめられた人は、ギリギリこの世に生き残るためにリストカットをする。ファイトクラブはいわば「集団リストカット」みたいなものだ。傷つけることでようやくまともな人間に戻る。バーチャルだらけの世の中でようやく「生(なま)」を手にいれる。

 恋愛のことをフランス語で「アバンチュール」という。つづりはaventure。そうアドベンチャーのことだ。身体的な冒険はいまや都会には恋愛しか残されていないといっても過言ではない。身が破滅をまねくようなセックスをめざす。

 それ以外に生きてる実感を求めたい人はジムに行ってギリギリまで身体を追い込む。アタマだけ使っていると破綻しそうになるからだ。

 わたしは仮説をもっていて、都会生活で鬱におちいったりするのは、身体を使うクセが付いていない人なのではないかとかんがえている。優秀な経営者には筋トレを好む人間がじつにおおいが、これは論理が逆である。ヒトの身体性を維持するルーティンを持っている人間しか、脳を酷使する仕事では成功できないのだ。

 だからあなたがMBAなどを取得してエリートビジネスマンか経営者などになりたいのなら、その前にスポーツでも生け花でもいい。肉体や身体感覚をしっかりつかうクセが自分に身についているか確認しておいたほうがいい。そうでなければやめておいたほうが得策だ。

 脳だけを使う人間は打たれ弱い。都会での頭脳労働一辺倒によって疲弊し、へたをすると人生を棒に振る可能性すらある。いや、死ぬ可能性すらあるのはまわりを見わたせばわかるだろう。





 人間は危険を求めるものだ。だから人間の社会にはそういう装置が埋め込まれている。スポーツや冒険、芸術など、極限まで追い込む性質を持ったものそういう営みだ。「人間に必要だからやっているんだ」ととらえて、好きじゃなければ放っておけばいいことだ。

 安全安心が好きじゃないやつもいる。言っておくが、世の中を切り開いてきたのはおもにそういう人間だ。

 そういうことに気づいたのでLumberJacksという組織をつくった。とにかく危ないことばかりをやる集まりだ。伐倒をふくむ林業・薪割り・ダートバイク・カヤック・合気道などとにかく一歩まちがえば死ねる可能性のあることしかやらない。

 さいきんはわたしの会社経営がおもしろいため活動を休止しているが、こういう「やらなくてもいいことで命を落とす可能性」に人をさらすと、どんどんメンバーが活気づいてくるのがおもしろかった。

 合気道で死ぬ?と思うかもしれないが、じつは合気道の型稽古はすべて殺し合いの真剣勝負を模している。見た目はのんびりしているが、たんなるポイント合戦の柔道や空手よりよほど根本的な設定が危険だ。

 稽古をしていると、青びょうたんみたいな顔をしたあたらしいメンバーが入ってきて、1年くらい続けているうちに身体性を取りもどしてまともなヒトに返り咲いていく過程を観察できる。ちなみに合気道はさいきん会員が増えているそうで、じつは合気道は「ママに怒られないファイトクラブ」だ。





 ダートバイクで林道を走っているやつは、現代社会ではかなり野生を残している人間だ。数がおおくなれば崖から落ちたり転倒して死ぬやつもでる。確率論だからあたりまえだ。

 脳ミソを脂肪でくるんだようなブタどもの出る幕じゃない。安全安心でクーラーのきいたおうちにすっこんでろ。

 ダートバイク乗りに告ぐ。時、利あらずだ。あまちゃんどもは放っておけ。そもそもまじめに法律など適用されればとことんグレーでしかない遊びをやってるんだ。それくらいの覚悟は最初からもっておけ。警察など全国の林道をすべて封鎖することはできない。そんなヒマでもない。これから日本の林野は人がへって、ますます狐狸の跳梁跋扈する原野になっていくのだ。もうすこし待てばいい。

 林道に行くならできれば1人で行って死ぬ可能性を高めるとおもしろいぞ。こういうムダなことで死ぬやつがどんどん出てきだしたとき、日本はようやく活気づいてきたといっていいだろう。
 



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[2017/08/03 04:20] ヤマハ WR250R / ダートバイク | トラックバック(-) | コメント(-)

ダートバイクの未来 

 わたしや回りの友達がダートバイクに乗っているものだから、興味を持つ人が周囲に増えた。

 わざわざ不安定な乗り物に乗り、あやつる楽しみを追いかけるのはほんとうに楽しい。レースに出たり観戦しにいったりするとトップライダーのあきれるほどのテクニックや身体能力に圧倒されるわけだけれど、個人的にはフロントアップ(早い話がウイリーね)が1秒長く続いただけでもこれはすごい快感なのだ。

 そういえばそろそろMTBに乗り出して1年が近づいている。10年くらい前フィリピンにいたころに1台持っていたことがあるのだが、そのころのMTBは重くて遅くてタルい自転車だった。若いころからランドナーで長距離ツーリングをしていたので、MTBはスピード感もなくあまり楽しいとは思えなかった。

 それが昨年購入したMTBはぜんぜん違う。10年間の技術の進歩はすごい。

 わたしのMTBは最近自転車に参入したモンベルが1種類だけ発売しているMT-Aという15万円くらいのベーシックなやつだ(山屋のモンベルが1種類しか作れないところからもMTBの人気のなさがわかるわけだが)。前後油圧のディスクブレーキが付いていて重量も11kgしかない。サスは前輪だけだが、エアサスなので空気入れで簡単に固さの調整ができる。このクッションの具合もたいへんいい。

 ホイールは27.5インチ。昔は26インチがあたりまえでそれしかなかったのが、今や29インチと27.5インチというサイズがある。知ったときはびっくりした。大きい方が転がり抵抗が少なくギャップを越えやすいのだそうだ。うーん、そりゃそうだ。よく見たらタイヤの種類もダウンヒル用からクロスカントリーレース用、半分ロード兼用までむちゃくちゃある。

 それにしても操作性がすばらしい。特にブレーキ。ブレーキディスクに髪の毛が挟まっていても感じ取れるんじゃないかというくらい繊細だ。普及モデルでこれなのだから、最上位モデルはどうなるんだろう。(こうしてシマノがもうかるわけだが)

 ダートバイクに2年くらい集中的に乗っていたからバランス感覚が上達していたのだろうが、自宅で乗り始めたその日からいきなりスタンディングスティルやフロントホップができたときには感動した。自分が天才になったような気がした。いや、進歩したのは技術のほうなのだが、技術の進歩というのはこれほど直感的な喜びをもたらすのだ。

 10年前は「自転車にディスクブレーキなんかいるわけない」「サスペンションなどほとんどのライダーに不要」「重い!」などと考えていたが、一瞬にして宗旨替えとあいなった。

 わたしはダートバイクに乗っても大きなジャンプを飛ぶことはまだできない。出場しているレースもモトクロスではなくクロスカントリーという山道を走り回るタイプのレースなのでジャンプがそもそもほとんどない。

 バランスライディングを楽しむのならMTBでほとんどのことができてしまうし、大ジャンプやヒルクライムをガンガン登っていくという楽しみはないけれど、そんなの捨ててもいいくらいのメリットがほかにもたくさんある。

 たとえばチャリンコだからコケても怖くないし、放り投げても壊れない。ダートバイクだってたいへん壊れにくい乗り物だけれど、それでも転倒するとグリップやレバー類が曲がったり折れたりするし、コケ方がヘタだと足をはさんだりする。洗車もダートバイクに比べるとアホみたいに楽だ(笑)。水かけながらブラシでチャチャっと3分くらいで終わる。

「おい、もはやMTBでいいんじゃないのか」

というささやきが聞こえてくる。この春にはダートバイクの丸太コースの設営までやったのに。





 二輪車はライディングの上達のほかにも、チューンナップしたりドレスアップしたり、ツーリングしたりといろいろな楽しみかたがある。だが、ことライディングの上達のためなら、とにかくさいしょは軽いバイクに乗った方がいい。デカくてパワーのあるバイクはあこがれの対象になりやすいが、初心者には恐ろしいほどのパワーが怖いしその重さが扱いにくいので挙動をつかんで上達するのが遅れてしまう。

 それも、最初はMTBでいいかもしれない。

 さきに述べたように、ライディングを楽しむためにはべつにパワーは本質的に必要ない。操作性が高いほうが圧倒的に楽しいし上達する。いまのMTBは操作性が圧倒的に優秀なので二輪車というものの特性をとてもつかみやすいのだ。

 いまの日本でダートバイクで走れる場所はほんとうに少ないが、MTBなら空き地や里山や川原みたいな小さなフィールドでもかなり楽しめる場所が残っている。そういう意味でも現代人向きだ。うるさくもない。

 さらに、ここのところダートバイクとMTBの垣根が一気になくなってきた。電動アシストのMTBというのが出始めたのだ。

 これで平地がたんなる苦行でしかないというMTBの欠点がおおいに払拭される。ダートバイクみたいに急な登り坂をケツを振りながらロケットみたいにブリブリ登っていくわけにはいかないし、ガレ場を石を蹴散らして疾走するのはムリだけど、登り坂でも苦にならないくらいにはじゅうぶんなっているようだ。

 そういえば自転車の性能だけではなく、この10年は電池の性能もすさまじい勢いで向上した。モーターアシストMTBは、ひょっとするとダート二輪車の標準になるのではないか。(自転車のロードレーサーは路面&空気抵抗との戦いそのものが楽しみだから永遠に電化はしないだろう。電動バイクに乗ればいいわけだ)

 日本ではMTBはたいへん斜陽だが、まさかこんなことになるとは。わたしはオフロードのオートバイのことを「ダートバイク」と呼んでいるのだが、「ダートバイク」「MTB」の定義自体がゆるんでほどけ、結合して新しい分野が生まれつつある。

 おもしろくなってきたと思う。





[2016/10/09 01:36] ヤマハ WR250R / ダートバイク | トラックバック(-) | コメント(-)

モトクロスライダー戸田蔵人の死 

 戸田蔵人が死んだ。

 ご存じないかたがほとんどだろう。モトクロスライダーである。

 日本の最高峰である国際A級クラスのライダーだったが、2008年に練習中の大事故により、脊髄を完全に損傷して半身不随となり、ずっとリハビリをしてきた。

 この事故じたいがかなり凄惨な事故だった。ヤマハとスズキのモトクロスチームが3人ずつのライダーを出しての合同練習中に、合計6人のライダー以外の予想外の人物(ヤマハのコーチだったらしい)がコースインしており、戸田がブラインドジャンプ(着地点が目視できないタイプのジャンプ)を飛んだところ、激突したというものだ。このコーチは死亡し、戸田は上記の後遺症を負った。裁判沙汰にまで発展したとウェブの記事にも書いてある。

 半身、というよりほとんど腕以外の全身に近い麻痺を背負った戸田は、猛烈なリハビリを開始した。「歩くことさえ100%不可能」といわれているのに、ライダーとして復活するという目標を掲げたのである。

 戸田自身のブログに自己紹介がある。

────────────────────
自己紹介:
国際A級プロモトクロスライダー
2011 TEAM SUZUKI アドバイザー
№981 IA1Class
08年の6月に合同ライディングテスト中に事故が起きました。
胸から下が完全麻痺になり動かす事も感じる事もできなくなってしまいました
損傷部位:脊椎T5・6・7脱臼粉砕骨折、肋骨1本残し全骨折
折れた肋骨が左右の肺に刺さり穴が開き多量出血
損傷高位;T5・6・7完全麻痺 asia A コンプリート
脊髄神経はほぼ完全断裂
歩けないだけじゃなくて
色んな合併症、体がうずくまって動けないような
酷い痺れにも襲われるけれど
きっと僕に起きている全ての事に意味があると思うんだ
応援してくれてるファンの皆さんや協力してくれている
方達のお陰で少しずつ元気になっているよ
今は脊髄を研究している博士さんの方や
論文など読みあさり脊髄神経について勉強中
現医学では完全麻痺ほど脊髄神経を
傷つけてしまうと100%回復はできないと。
その医学の壁を乗り越え
いつか・・・・
いつか必ず歩いてみせる!
人間としての尊厳を取り戻すんだ
そしてまたライダーに復帰する!

『障害をチャンスとせよ』

────────────────────

 わたしが本格的にダートバイクに乗り始めたのは彼が事故に見舞われてしばらくのころで、ときどきバイク雑誌で戸田が父親と必死のリハビリに取り組む姿を見ることがあった。以来、うすうす気にするようになった。

 そして一昨年だったか、ついに念願がかなって戸田はモトクロスバイクに乗ることができるようになった。特別なステーを追加したバイクに下半身を固定しながらではあるが、見事なスピードでコースを走り、観客の喝采を浴び、関係者と抱き合って泣いていた。

車椅子ライダー 戸田蔵人


 今ではそうとうなスピードでライディングできるようになり、30メートルものジャンプを飛ぶようになった。最近はモトクロスバイクによるジャンプ技術を競うフリースタイルモトクロスの練習に力を入れていたようだ。



 その戸田が、29日のジャンプ練習中に発火したバイクといっしょに火の海でのたうち回りながら焼け死んだ。

 平和な年末に飛び込んできたショッキングなニュースだったので、テレビでも放映したそうだし、Facebookのダートバイク愛好家の間でも話題になっていた。

 「モトクロスバイクから出火 男性プロライダー死亡」というライダー名のないニュースタイトルを見て最初はひじょうに不審に思った。

 モトクロッサーが炎上するというのはほぼありえない。たしかに転倒すればガソリンが漏れることはある。しかし、時々バイクやレーシングカーが炎上したりするオンロードとちがって土の上でやるレースだから、転倒しても路面との摩擦で火花が散るということがそもそもない。しかも、ライダーとバイクは分離して土の上をゴロゴロと転がっていくのがふつう、というよりそれ以外ありえない。

 だから、バイクが火を噴くということ自体がものすごくめずらしいことだし、しかもそのバイクといっしょにライダーが焼け死ぬなどということは基本的に可能性としてありえない。

 なんでそんなことが?と思いながらリンクをクリックした。疑問が氷塊した。日本でバイクに体をくくりつけて走っているライダーは1人だけだ。

 土ではなく、フリースタイルジャンプの練習中に着地点に敷き詰めてあるスポンジが発火したようだ。それでも疑問は残る。フリースタイラーがスポンジでトリックジャンプの練習をするのは普通のことだからだ。なぜ今回だけ発火したのか。

 詳しくは分からないが、奇跡のような悪条件がかさなったとしかいえない。



 あまりといえばあまりに理不尽な後半生だ。東日本大震災の現場もそうだったが、こういう悲惨すぎる事態に巻き込まれた時、

「なぜこれほどひどいめに」
「どうしてこのタイミングで」
「なぜ彼でなければならなかったのか」

とくに近しい人ほどそういった思考に見舞われる。これはしかたがない。それに整理やあきらめがつくのには長い時間がかかる。

 戸田選手のまわりのみなさんをねぎらう言葉すら浮かんでこないが、とにかくがんばって生きていってくださることを心からお祈りするしかない。



「彼を忘れずに生きていきたい」
「戸田のぶんも生きる」
「安らかに」
「勇気をありがとう」

 追悼の言葉もすでにウェブ上だけでたくさんある。なんとか彼の死を美しいものにとどめたいという、しぜんな願いだろう。

 しかしこの事故はまったく美しくないと思った。「世界に空いたどすぐろい穴」を見た気がする。世界はそんなに美しいところじゃないということを確信した。

 静かな年末にFacebookで知人友人の平和な年末投稿やニュースのシェアを見ているとことさら忘れがちなことを、戸田は突きつけてくれたと思う。まるで車谷長吉の小説のように。

 心して生きようと思う。



[2015/12/31 02:34] ヤマハ WR250R / ダートバイク | トラックバック(-) | コメント(-)

楽しい外国語学習のしかた 

 神戸スーパーモトクロスというレースがこの週末神戸空港で開かれ、その場でホンダの新レーサーがお披露目されました。

 お披露目というか、ホンダのライダーが新型のテスト車を使うことが分かったので、メディアや業界の注目が一気に集まったというわけです。

 遠くフランスのメディアまで──いやすでにこういうニュースに距離なんか関係ありませんが──ホンダの新型車の変更点を必死に見つけようと紹介しています。

honda_moto.png

http://www.motoverte.com/site/les-honda-crf-2017--89055.html

 で、いきなり外国語学習の話。

 この記事をサラっと眺めて驚いたのは、フランス語が読めちゃったこと。

 大学時代に3年間勉強しただけで記憶がほぼ完全に揮発しきったフランス語なわけですが、書かれている内容が先に分かってれば、逆戻りで文法を解析できてしまうことだ。

 みなさんも外国語学習をするときは、自分の詳しい分野の記事をテキストにするといいですよ。辞書に載っていないような専門用語でも意味が推測できちゃうわけですからね。単語を調べる頻度も下がるし、ああ、バイクのこういう感触はこんなふうに表現するんだ、とか肌身で分かってることを媒介にすることで言語学習の感度が上がる。

 語学の天才になったかのような気がするはずです。



[2015/07/07 02:37] ヤマハ WR250R / ダートバイク | トラックバック(-) | コメント(-)

おれのダートバイクブーツ遍歴 

 ダートバイクのブーツというのはとても選びにくい。バイク洋品店に行ってもダート用はまとまった商品が並んでおらず、試着して購入というごく普通のことができない。

 なのにライディングにはブーツはいちばんだいじな道具であり、高いものだと5万円以上もするのだから間違うわけにいかない。

 まったく困ったもんである。

 どうやらGaerne(ガエルネ)、Alpinestars(アルパインスターズ)、Fox(フォックス)あたりが日本市場をおさえる御三家であるということはWEBショップを見ればだいたいわかる。あとはイタリアンな香りのSIDI(シディ)とかアメリカのモトクロス用具メーカー、トライアル系のメーカーがパラパラとある。

 御三家だけを取ってみても、まとまって販売されているところなど皆無に近い。いきおいネットショップに頼ることになるのだが、WEBでは試し履きができない。結局、どこのバイクショップに出入りするかでかなりの部分が決まってしまうように思う。

 以下にわたしのブーツ遍歴を書いてみる。



(1)トライアルブーツ XCting

 初めてのダートバイク用ブーツ。トライアルショップでもあるオートスポーツ加古川の店主松井さんに勧められるままに15000円くらいで購入した。まったく不満なく気に入った。

 林道や川原でも十分なプロテクションで安心でき、バイクを降りても歩きやすい。ツーリング用途はトライアルブーツがいいという触れ込みどおり。後述の理由で知人に譲る。


 
(2)ガエルネED-Pro art 405

 ヤフオクでたまたま未使用新品サイズピッタリのED-Pro art 405を見つけ即購入する。

 レザー中心でできた柔らかいブーツという性質上トライアルブーツと使用シーンがかぶるが、より高級で履き心地はずっといい。またソールがビブラムのブロックパターンなのでバイクを降りたときに押しやすく、草の急斜面なども歩きやすい。ブロックパターンがわざわいしてごくまれにソールがステップに引っかかるがこれはしかたないね。

 防水性がゼロなのには驚いた。トライアル的なライディングもこれにまかせることにしてXCtingは本格的にダートバイクを始めたトージョーさんに譲る。
http://www.japex.net/gaerne/ed-pro405.html



(3)ガエルネ SG12

 モトクロスを始めるにあたり世界一かっこいい(と思う)SG12を購入した。

 モトクロス用の最高峰モデルのため固く重い。歩くことなどそもそもほとんど無視されておりガンダムみたいになる。それでもプロテクションを最優先した。モトクロスは足首や膝に一生の傷を負う確率がひじょうに高いスポーツで、ケガをすると乗れない時期ができるため上達が遅れる。それは避けたい。

 ガエルネを選んだのはED-Proで履き心地がすごく気に入ったのと、日本の代理店のジャペックスの対応がいいから。レース会場でもよくブースを出していて気さく。日本人専用ソールを作っているところなどほかより段違いに気合いが入っている。これを履きニーブレースをつけるとED-Proとニーガードのコンビが頼りなく感じる。
http://www.japex.net/gaerne/sg12n.html


 というわけで現在使っているのはED-ProとSG12の2足。履く時間が圧倒的に長いED-ProにはBIRKENSTOCK(ビルケン シュトック)のインナーソールを入れてある。もともとフィット感がいいのだが、さらにフィットしゴソゴソ感がなくなるのでお薦め。厚みがあるのにブーツと足の隙間にすべりこむようにフィットするので不思議とキツくはなったりはしない。
http://www.einshop.jp/SHOP/3001-00064.html




 ダートバイク用のブーツには以下の法則がある。

モトクロスブーツ>エンデューロブーツ>トライアルブーツ

 プロテクション性能、固さ、価格のいずれにも反映される。早い話がその順番に高速寄りのスポーツなのですね。

 樹脂部品が多用され、一般に固いモトクロスブーツでも高級モデルは履きやすく、なじみやすくシフトチェンジしやすいように思う。安価なモトクロスブーツはやたら固いだけのものが多いのではないだろうか。

 高いブーツはもちろんだが、安いブーツこそ実際に履いてみないと「ぜんぜん使えない」ということになりかねない。

 じつは上の3分類はかなり乱暴だ。エンデューロのレーサーはぶっ飛ばすのでプロテクション性能の高いモトクロスブーツで出場していることが多い。さいきんアルパインスターズからTech 7というエンデューロブーツが発売されたが、同じエンデューロでもこちらはかなりレース寄り、つまりモトクロス寄りだ。ED-Proがツーリング寄りに作られているのとはだいぶ違う。

 このほかにツーリング用ブーツというのもある。たとえばガエルネは最近G-Adventureという新しい製品をリリースした。。ダートバイク用のブーツは水たまりや少々の川を渡ったりするのは当たり前のこととして作られていて、どっちみち濡れるから防水性をあきらめているものが多いのだが、ツーリング用をうたうブーツは防水機能を備えている。

 まあそれでも、だいたいこの3分類を頭に入れておいて、ラインナップをネットショップで時々眺めておく。そしてモトクロスやエンデューロのレース観戦に行ったときに用品店のブースで試し履きをする、というのがいちばん楽しくて近道かもしれません。

 ほしいブーツそのものが見つからなくても、そのメーカーのほかのモデルを履いてみることで設計思想や足形の傾向などが分かるし、サイズも合わせることができますから。



 ダートバイク用品全般に言えることだが、海外では有力なメーカーなのに日本の市場が小さすぎて参入していないことがある。用品をWEB検索するときは日本語だけでなく英語でそのメーカーの本家サイトを検索してみると意外なラインナップが見つかる。

 たとえば日本で履いている人を見たことがないけど、SIDIにもツーリング用ブーツのシリーズがあり、防水型のダートバイクブーツが見つかる。
http://www.sidisport.com/eng/splash.php?macro=2&id=2&lng_riv=

 個人輸入がごくかんたんな時代になったので、まともそうな海外の店舗から通販してみるのもいいだろう。


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[2014/10/08 00:22] ヤマハ WR250R / ダートバイク | トラックバック(-) | コメント(-)

スーパーカブのフィルター交換 

 きょうの話ではない(6月23日)んですが、スーパーカブ50(旧型)の空気フィルター交換をしたのでその記録です。

 このカブを買ったのは1996年です。つまり18年間お世話になっているわけですが、一度もエアフィルター交換をしたことがありません。

 というのも、フィルターを見たことはなんどもあるのですが、ぜんぜん詰まっているように見えない。その都度「まあいいか」といってそのまま組み付けて走ってきたというわけです。走行距離は20000キロくらい。

 しかしさすがに18年も替えてないと何か困ったことが起きるのではないか。バチが当たるのではないかという感じです。でも世界に冠たるカブだからこのままでもきっと何も起きないんでしょうけれど。



 フィルターの交換は簡単です。カブのトレードマークのレッグシールド(足元の雨よけ)を外して、エンジンの先のキャブレターのさらに先に付いている大きなプラスチックの四角い箱がエアフィルターボックスです。プラスドライバーでいくつかネジを外し、キャブに空気を送るホースも外すと、ボックスが外れてフィルターが出てきます。

IMG_6476.jpg

 初めての人は「あれ?どこはずすんだこれ?」となるかもしれませんが、片っ端からはずしてみていいですよ。たいしたことにはなりませんから。

 ダートバイクはほこりっぽいところを走るので湿式(オイルを塗ってある)が多いのですがカブは乾式。まあ紙のコーヒーフィルターの頑丈版みたいなもんです。フィルターはボックスに噛みついていますが、無理矢理引っ張ったら外れます。

 こういうとき、無理矢理引っ張れるのもカブならでは。なぜなら「世界中で何千万台も売られているんだから、整備マニュアルなんか持ってない荒っぽいフィリピンのおっさんでもちゃんと整備できるよう作られているだろう」という類推が効くからです。

 ですので、バイクの整備などやったことのない人も、カブはぜひやってみてください。ダメだったらそのときのためにバイク屋という便利な商売がありますから。今はウェブの集合知に整備のしかたを聞けば、どんなことでも分かります。バイクの整備に必要な工具一覧におれは断じてiPadを入れておきたい。

IMG_6474.jpg

 新旧を比べてみると色がぜんぜんちがう。しかし、汚れなのか最初からこういう色だったのかももはや分かりません。

 考えてみれば、50ccの小排気量だから空気を吸い込む量も少なく、フィルターにも優しいんでしょうね。あらゆる部品が長持ちする。

 ポンと付け替えて交換完了。べつに調子がよくなるわけでもありませんが、まあ何をやっても喜ぶイヌに「愛犬の喜びかたが違う」ドッグフードをやるようなもんですね。早い話がこっちの気分の問題です。

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[2014/09/07 23:55] ヤマハ WR250R / ダートバイク | トラックバック(-) | コメント(-)

夕暮れモトクロス 

夕暮れモトクロス

 早めに仕事場から帰れた。早めに夕食をすませてモトクロッサーに火を入れ、日没寸前の川原でオーバルのターン練習をする。バイクの練習でよくやる8の字ではなく、もっと単純に0を描いてなんどもなんども回る。

 50周くらい回っただろうか。きょうは湿度が低く気持ちのいい日だったが、さすがに汗だく。

 バイクなんて乗ってアクセルひねるだけじゃないか、と思うでしょう。じつは恐ろしくハードなスポーツだ(※)。全身どころか身体の中のほうまで使うので、ちょっと集中して練習しただけで芯からクタクタになる。家から数分でこういう遊びができるのも中途半端な田舎暮らしのいいところだ。



 Facebookのメンバーオンリーページでいつもバイク仲間とやりとりをしているのだが、この遊びはこんなにおもしろいにもかかわらず、日本では残念なくらい人気がない。ぜひとも復権させたいし仲間が増えるとうれしいので、これからもたまにはブログやFacebookのタイムラインに書いていこう。

 モトクロスや林道ツーリングをはじめとするダートバイク遊びは、おそらく地上の遊びの中でもかなりおもしろい部類に入る。麻薬的なところは同じバランス競技のサーフィンやスキーに近いものがある。

 サッカー、バドミントン、いろんな釣り、潜水、柔道、カヌー、自転車、サーフィン、山登り、岩登り、合気道といろいろやりこんできた経験から言っているので、かなり確度は高いよ。しかも素人でもかなり手軽にレースというものに参加できる稀有なモータースポーツでもあります。

 4大メーカー発祥の地なのに、日本ではあまりにこのおもしろさが知られていなさすぎる。もっと人口が増えればいいと思う。いま取り組んでいる林業や自然遊びともかなり親和性が高く、行動半径や見えてくるものがおおいに違ってくる。

 やってみ。絶対あなたの人生のためになるから。とくにエンデューロの世界は深い。どういう世界かが知りたければ、FRM(フリーライドマガジン)という雑誌がお薦めです。

FRM(フリーライドマガジン)
http://ridepb.com



 ところできょうの技術的メモ。

 ここからはダートバイク乗り以外は無視してもらってかまわない。中・上級者も無視してほしい。というか、読まないでほしい(笑)

 モトクロッサーはエンジンの吹けが早いのでこれまでオーバル練習はマイルドな3速で走っていたが、2速のほうがリカバリーしやすい。バランスを崩してもアクセル一発で立ち直る。エンジンがワンワン回りまくるので前後バランスを取るのに疲れるけど、これは慣れなきゃしかたない。小さな石でできた川原のガレ場でのターンは砂場でのターンに似たものがあるので、回転数は高めのほうがいいのかもしれない。

 バイクであれクルマであれ、ターンというのはボールが壁にぶつかって返ってくるのと同じだ。すなわち何かを蹴飛ばしてその反力を得なければターンできないのである。ターンの出口ではアクセルを開けて脱出ができるが、難しいのはターンの序盤から中盤である。後輪はまだ壁に向かっているので、滑りやすい前輪で曲がるための反力を得なければいけないからだ。

 ギリギリ曲がりきれるスピードまで落としたらブレーキを解除。バイクを一気に寝かせて尻を前に移動させる。体重をシート→前サスペンション→前輪経由でバンクに打ち込む。ブレーキングに使っていた力を、地面から反力を得るために使うのだ。だいじなのはひるまずに打ち込むこと。ぐっと沈み込んだサスペンションでバンクを押し、地面から押し返される力を使って曲がっていく。

 ターン後半はアクセルを開けていくが、そのときに前がかりになったままだとアクセルを開けたときに後輪が外に流れやすい。外足に力を入れて体重を後にもう一度戻していく。あと、出した内側の足をできるだけ早くステップに戻すこと。内側の足を出したままだとバイクは寝よう寝ようとするので、アクセルを開けるとドリフト状態になって加速しにくい。

 オフロードバイクのライディング技術を解説した書籍は少なく、あってもかなり感覚的なものが多い。外乱が多く路面の状況も場所によってまったく違うので何が正しいのかわかりにくく、ライダーの絶対数が少ないためか表現力がともなっていない場合が多い。ライダーによってまったく違ったことを言っている場合さえある。

 そういう時は、いま流行しているオンロードバイク、つまり自転車のロードレーサーの乗り方の本を読むと参考になる。洗練された思考と表現力を持ったライダーが格段に多いうえ、アスファルトの上を走るので「二輪車が曲がるとはどういうことか?」というような力学的な基礎がちゃんと書いてある。ぜひお薦めしたい。



(※)最高峰のAMAスーパークロスは、ボクシングなんかはるかに超える世界でもっとも厳しいスポーツだ。100km/hを超える猛スピードで何十メートルも空中を飛び、重傷や死亡事故の確率もあらゆるスポーツの中でも最も高いのではないだろうか。レースを見ていると、毎レースのように大小のクラッシュがある。見ているほうは楽しんでみていればいいものの、猛烈なトレーニング、いつ死ぬか分からない世界に息子を投じる家族の葛藤、父と子の相克などを描いたビデオシリーズに興味がある方はこちらからどうぞ。英語ですが映像がいいし雰囲気は分かるはずです。派手さの裏にある切なさがにじみ出た好特集です。

Supercross Behind the Dream

[2014/07/16 00:00] ヤマハ WR250R / ダートバイク | トラックバック(-) | CM(0)

JNCC第4戦ワイルドボア鈴蘭写真 

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 ZN Worksさんという個人の方が、JNCC鈴蘭大会の写真を5000枚も撮影してブログにアップしてくれている。それがJNCCの公式ページでも紹介されていて、おれの画像も見つかったのでアップロードさせてもらった。

 ダートバイクというのはマイナー競技だが、競技を取り巻く雰囲気自体がいい感じでユルい。取り巻く人たちのなんとはなしの連帯感とかアットホームな感じがとてもいいのだ。日本一のライダーとの距離感もめちゃくちゃ近い。JNCCの運営スタッフもとても気持ちのいい人たちだ。

 ダートバイクに乗っててほんとによかったなと思う。カヌーと同じく「自由」に近づくための乗り物だと思う。

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JNCC鈴蘭大会完走 

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 JNCC鈴蘭大会に出場しました。先週のWEX瀬戸大会に引き続き、さらに四万十川ツアーから数えれば3週連続の「アウトドア死のロード」の最終決戦です。

 結果はめでたく完走。100分を走りきり、FUNクラスのなかでも初参加の人のためのクラスFDクラスで出走91人中39位、FUNクラス総合では275人中180位でした。

 初参加としてはなかなかいい結果だ。まだまだ余裕を残して100分を迎えることができたので、次回はもうちょっと攻めることができるだろう。

 タイム計測用にハンドルバーに装着していた腕時計を転倒時に誤って操作してしまったようで、残り時間が分からなくなった。このためペース配分ができなかったのも大きなミス。持久系力はけっこうあって、いったん疲れてもそこからまったくペースが落ちなくなるのだが、ラストスパートをかけることができなかったのが悔しい。
 
 先週の瀬戸大会で戦闘用バイクのYZ250Fを水没させてしまったので、WR250Rに乗り換えての参加になった。ヤマハによると今年発売されたばかりの2014モデルYZ250Fを水没させたのは日本ではおれが最初らしい。ひょっとすると世界初かもしれない。

 このWRRでの参戦は好結果に結びついたかもしれない。YZFの使い切れないほどのパワーがなくヒルクライムでも全開状態でアクセルを開けていける。初心者にとっては、使い切れるパワーを使い切って走れるバイクのほうが、結果的に速いのである。

 しかも足つきがよく、セルスターターが付いている。これは20kgほど重い車重をおぎなってあまりあるメリットだった。

 1周目はとくにスムーズだった。様子見がてらゆっくりスタートしたものの、交換したばかりのダンロップAT81タイヤのおかげですばらしくスムーズ。けっこうほかのバイクをかわしていけるではないか。

 ここで調子に乗ってしまい、どんどん路面が荒れてくる2─3周目でかなり転倒をして時間をロスしてしまった。路面がどれくらいのペースで荒れてくるかも未経験だったのでひじょうに勉強になった。

 転倒は合計10回以上に達した。これを減らすだけで次回はもっとスムーズに走れるだろう。

 以上、2週連続のダートバイクレース参戦、とりあえずの報告でした。

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惨敗(WEX第2戦スラムパーク瀬戸) 

 ダートバイクの耐久レースWEX第2戦瀬戸大会は惨敗に終わった。勝ち負けがつくことすらなく、2周目でリタイア。

 レース前に主催者から割り当てられたゼッケンナンバーが339であった。「さんざん苦しむ」と読める。そのとおり、なんとたった走行20分くらいで新車のYZ250Fを泥沼に沈めてしまったのだ。

 不運が重なった。急な林間の下り坂コースで渋滞が発生し、転倒させたバイクを引き起こしたところで後ろから他車に突っ込まれた。バイクはエンジンもかかっていないのに坂をゴロゴロと転がって走り出し、ちょうどコース脇にあったちいさな沼に頭から突っ込んでいった。

 マフラー以外はほとんど8割がた水没。終わり。短すぎたレースであった。

 その後、本部にムリをいって知人のバイクを借りてレースを続行させてもらった(もちろん章典外である)。

 レースがなぜおもしろいのかよくわかった。

 限界までスピードを出して多数の参加者と競うことで、短時間にありとあらゆることが次々に起きる。ものすごく濃い経験が一気にできる。

 この疾走感がたまらないのである。

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