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岡田康裕新市長が誕生した 

 選挙は投票が終わったらそれで終わりではない。候補の事務所を訪ねると民主主義の根幹である選挙をいっそう楽しむことができる。なにしろいろんなドラマがあるのだ。

 当選した候補の事務所は半狂乱の大賑わいとなるし、落選した候補の事務所はこれほどの集団的落胆はなかなか見たことがないというほど沈痛な雰囲気に包まれる。テレビでしかほとんどの人が見たことがない「バンザーイ」や涙の落選会見は、じつはあなたの家から数百メートルの選挙事務所でしょっちゅうやっていることなのだ。

 そんなわけで、投票日は晩ご飯を終えたら手近の選挙事務所をのぞいてみることをぜひお薦めする。ご心配なく。知らない人がうろうろしていても誰も気にしない。選挙というのは、そういう「おもしろい」ものである。



 昨日は夜の2030時ごろ家を出る。まず自宅に近いほうから岡田康裕候補の事務所に行ってみた。得票数の情報が最初に出るのが2230時ごろなのでまだ閑散としている。やきもきした気の早い顔が集まり始めていた。

 次に石堂求候補の事務所へ。この選挙事務所を見たときに、正直言って岡田候補は難しいのではないかと思った。

 国会議員や県会議員、神戸新聞、BAN-BANテレビ、あまたの企業重役、つまり加古川の有力者がぞくぞくと集っていたからだ。しかも事務所の壁には石堂候補を支持する「推薦書」がところ狭しと張られている。これほど多くの企業・団体が組織票として加古川のエスタブリッシュメントである石堂候補を推しているのだ。この選挙事務所が加古川商工会議所のすぐ隣に設けられているのも象徴的だ。

 時間があるのでいったん帰宅し、最初の開票数値を知るため、2230時直前に岡田候補の事務所を訪ねた。第1回の速報では確定しないだろうと踏んでいた。ところが。

 2030時になったかならないかというところ。男性が事務所に飛び込んで来て、

「神戸新聞が当確打ちました!」

との一声。現場は一瞬にして喚起に包まれた、といいたいところだが、あまりにもいきなりの速報かつ当確に最初は低調、ほどなくして岡田コールが飛び交いはじめ、支持者が当選の実感をだんだんと共有して喜びが高まっていくといったありさまだった。

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 後から考えてみれば、岡田優勢の見込みをすでにメディアは得ていたのだろう。岡田候補の事務所にたくさんのカメラがすでに待機していたのはおそらくそういうわけだ。現場でさる県会議員に聞いたところによると、神戸新聞は出口調査でかなり岡田優勢との見解をすでに流していたらしい。

 なにはともあれ加古川にわたしと同い年生まれの新しい市長が誕生した。

 加古川のパワーバランスがついに崩れた瞬間ともいえる。

 けっこう保守的な町である。人口としては圧倒的に後から流入してきた人口が多いわけだが、日本毛織や神戸製鋼をはじめとして大手企業の産業都市として発展してきた歴史がある。このため、新しい住民もこの企業城下町の保守構図の末端に連なって組織票を形成することになった。政治・産業連携は、高度成長期の新住民を取り込んで加古川の長期にわたる安定を築いたわけである。

 その後高度成長期は終わり企業の誘致も進まなくなった。しかし加古川は神戸・大阪へのアクセスが抜群なためベッドタウンとしての発展を続けたのである。人口はここ30年で5万人増え、減少は2013年に初めて300人の微減を記録するにとどまっている。

 新参の流入者たちが選挙の時に誰に投票してきたのかというと、誰にも投票しなかったのである。つまり投票率の低迷だ。この状況においては、老いたりとはいえ保守層の組織票は強みを発揮してきた。しかも過去12年間は市長選挙のない状況が続いてきたのである。

 それがついに今回動いた。石堂氏は市の職員出身で要職を務めたが知名度に欠け、市役所幹部の不正の直後の立候補という逆風に置かれた。そこに現れたのが国会議員は1期のみに終わったが名を売り、学歴も申し分なく(というより加古川にはできすぎ)理路整然たる岡田候補である。エスタブリッシュメント対エリート。老人対若手。既得権益対変革。利権対清新。組織票対浮動票──そういうイメージの選挙だったのではなかろうか。

 岡田候補に要望があるとすれば、加古川のいい部分は変えないでいい、ということだ。加古川は何から何までダメな町ではない。高齢化に悩む現代の日本においては、新規流入の続いてきたこの町は問題が比較的少ないほうである。いい部分は残し、よくない部分はおおいに変えていってもらいたいと思う。大阪市のように片っ端から強引に既得権益を引きはがそうとして失敗する必要はない。

 おそらくこの点は杞憂に終わるだろう。岡田候補は人柄的にあまり敵を作らないタイプに見えるからだ。だからこそ投票もしたわけである。

 メディアにかかわってきた身としては、岡田氏が強く掲げた「情報公開」はすべての始まりとなる。手腕発揮に期待している。



 「岡田が市長に当選すると市議会のねじれが起きる」

 石堂候補の事務所前で、さる県議からわたしの岡田候補支持ブログにたいして異議を差し挟まれた。そのへんにいたほかの中年男性も会話に割って入ってきて同じことを主張するくるくらいだから、この「ねじれ」というのはそうとう保守系の人々には懸念すべきことのようだ。

 のど元まで出かかって言わなかったことがある。

「ねじれて何か悪いのですか?」

 残念ながらわたしは「ことあれかし」派である。岡田市長の誕生を期に、いい感じに加古川市がツイストしていってほしいものである。


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2014年加古川市議会議員選挙候補者 

 今週になって当ブログの閲覧数がふだんの倍以上で推移している。選挙前はいつもこうだ。選挙候補者に会って「ブログ見てますよ。過去の選挙のポスターはありゃ便利だ」とか言われると、嬉しい。ちょっとは役に立ってるんである。

 今回も加古川市議会議員選挙の候補者ポスターを掲載します。サイズをブログの幅いっぱいにしてみました。すごい迫力ですね……。

 ブログの横幅いっぱいに表示しましたので、横位置ポスターの方は面積で損をしていますが、他意はございませんので。投票のさいのご参考に。

 また、各候補の公約などを記した選挙公報はこちらで見ることができます。


2014年加古川市議会議員選挙 選挙公報
http://bit.ly/2014sigisen_kouhou



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白石信一 55公新
党加古川支部副支部長(神鋼社員)、平岡町山之上

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桃井祥子 52公新
党加古川支部副支部長、町内会役員、尾上町旭

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神吉耕蔵 67無現⑤
ソフトボール協会長、会社役員(議長)、東神吉町神吉

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畑広次郎 46無現②
テニス協会長、労組顧問(PTA会長)、山手3

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西村雅文 49無新
会社役員(青年会議所理事長)、加古川町稲屋

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織田正樹 56無新
高校同窓会幹事(消防団分団長)、八幡町宗佐

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森田俊和 59無現①
元市職員(PTA連合会長)、平岡町新在家

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小澤敬子 55公新
党加古川支部副支部長(舞踊教室講師)、野口町水足

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岸本建樹 59共現①
党東播地区委員(市職員、PTA会長)、志方町横大路

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吉野晴雄 66無現④
不動産賃貸業(監査委員、議長)、別府町別府

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建部正人 58無新
元会社役員(管工事業組合理事長)、野口町良野

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相良大悟 52公現③
党県本部宣伝局次長(会社員)、加古川町中津

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大西健一 58公現⑤
議長、党県本部副幹事長(副議長)、別府町新野辺

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佐藤守 58無現③
野球協会長(副議長、会社役員)、加古川町備後

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井上隆司 62無現②
副議長(市会常任委員長、監査委員)、平岡町一色

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木谷万里 54無現①
福祉団体役員(社会福祉協議会職員)、野口町二屋

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山本一郎 ㊺無新
元衆院議員秘書(野球部OB会副会長)、加古川町平野

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松崎雅彦 61新社現⑥
党総支部副委員長(町内会連合会長)、平岡町高畑

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井上津奈夫 45共現①
党東播地区委員、民主商工会役員、尾上町口里

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渡辺征爾 45無新
関西電力社員、PTA役員、加古川町溝之口

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芝本昌志 45無新
元衆院議員秘書(スポーツ教室経営)、加古川町木村

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中村亮太 33無現①
町内会顧問(衆院議員秘書、会社員)、加古川町木村

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玉川英樹 45無現①
会社役員、PTA会長、消防団副分団長、上荘町都染

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高木英里 39共現①
党東播地区委員(繊維会社員)、加古川町中津

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村上孝義 68無現⑤
労組相談役、ボーイスカウト相談役、野口町北野

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落合誠 49無新
会社役員、東播磨地域ビジョン委員、尾上町口里

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原田幸廣 65無現①
監査委員(町内会連合会副会長)、志方町投松

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小林直樹 51公現①
党加古川支部副支部長(運輸会社員)、東神吉砂部

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松本裕一 44無現②
NPO法人理事長、PTA連合会長、尾上町口里

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松本裕之 55無新
機械設計業、町内会役員(PTA会長)、加古川町中津

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堀井健智 47無現①
PTA会長、市会常任委員長、加古川町中津

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福岡照文 61無新
町内会連合会長(市人権施策担当部長)、尾上町今福

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稲次誠 42 無新
神鋼社員(労組加古川支部代議員)、神野町日岡苑

候補者略歴の出典は神戸新聞2014年6月16日朝刊。氏名、年齢、党派、新現元別、当選回数、代表的肩書(前職)、現住所。

2014年加古川市長選挙候補者を紹介する 

 加古川市長選挙に5人の候補者が立った。土曜日に開かれた公開討論会(加古川青年会議所のみなさん準備の奔走ごくろうさまでした。ありがとう!)に参加してきたので、その時の印象をもとに、候補者の特徴と選挙の争点について勝手に解説してみよう。

 ちょっとでもおもしろくなるように、今回は各候補者にリングネーム(まあレッテルだね)を付けたりしてみる。いちおう公平を装って届け出順です(笑)。



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石堂「ザ・既得権者」求(62)

40年間市役所に勤め、教育長まで上り詰めた加古川のエスタブリッシュメントで票田が強固。市役所勤務が長いため顔の広さと人脈からくる実行力はあなどれないが、政策的にはとくに見るべきものはない。教育関連の発言が多かったが、市長になっても体感的に何かが大きく変わる可能性は低かろう。神戸新聞(16日朝)によると加古川野球協会顧問で、わが母校・加古川東高校野球部監督とある。今回の公開討論会の聴衆は予想以上に高齢者ばかり。目測の平均年齢が65歳以上だった。石堂氏は高齢者や地元人脈が強いところには支持者が多いが、加古川市民のほとんどは、じつは他の地方から移住してきた人たちである。加古川市役所幹部の不正も石堂候補にはマイナス要因だ。地盤は「強固」だが「盤石」にはほど遠い。平岡町新在家。



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三戸「ザ・ビジネスマン」政和(35)

県議を辞して同年代で有力な岡田候補がいる加古川に立ったことに疑問もあるが、県議の定数が減る高砂から加古川に地盤を移したいという思惑もあるのだろうか。「企業投資育成会社シンガポール駐在員、専門学校講師」(同紙)という経歴どおり、公開討論会でもビジネスマインデッドな発言が目立った。カルチャーコンビニエンスクラブ(TSUTAYAね)が指定管理者になった佐賀県の武雄市図書館や名産のタオルを復活させた愛媛県今治市の例を出した。いっしょに仕事をするととても楽しい人だろうが、公共サービスとビジネスをごっちゃにしてしまわないか不安がある。「変える」ことを第一目標にしているようだが、加古川がシンガポールみたいになったらはっきりいって困る(笑) 。「働きながら田舎暮らしできる街」というコンセプトには完全に共感。



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岡田「ザ・エリート」康裕(38)

ハーバード大学院、外資系コンサル会社、国会議員と渡り歩いたエリート街道まっしぐらに見えるが、民主党と運命をともにして国会を去った。事業仕分けなどの経験から「まずは情報公開を」と訴える姿も理路整然としていて公開討論会での訴える力は圧倒的。市長になったときの実行力は未知数だが、へんに尖っていないので嫌われようがないかも。三戸氏という同年齢の候補が立ったことで壮年票が割れる可能性があるのが不安要因。石堂候補の項でも触れたが、加古川には古くからの地元民というのが少なく(一説には2割とも)、しかも前々回の衆議院議員選挙で「岡田やすひろ」に投票した有権者が多数いる。。久しぶりに会ったら声の響きがいちだんとよくなっていた。おれは岡田候補だな。同い年だしね。ちなみに公開討論会で壇上でイスにかけるとき、ジャケットのボタンを外していたのは岡田候補だけである。ちゃんとしてるけど、ちゃんとしすぎかも。



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岸本「ザ・村の顔役」勝(67)

共産党推薦で今回の最年長候補。よく見たら著名政党の色の強い候補はこの人だけで、あとは全員無所属で新人だ。東洋金属熱錬工業所(高砂)で企業勤めをしながら非専従で組合活動の書記長をし、地域団体での活動を重ねてきた。「町内会長、民生児童委員、公民館審議員」という経歴も、壇上での風貌もまさに村の顔役、といった感じ。選挙ポスターで上下にならんだ岡田候補とのコントラスト(断絶?)に唖然とする。よくも悪くも「志方の顔役」であって、発言には地元への下水道敷設など利益誘導が顔を出す旧タイプ政治家。「2つの市民病院を守る会」の会長。いい人なんだろうなぁ、岸本さん。



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東田「ザ・公務員」巧(57)

討論会で残念ながらいちばん印象がうすかったのがこの東田候補。高砂・稲美町・播磨町との市町合併で東播磨市を作ると訴える。少子高齢化対策として地域包括支援センターを作るなど、福祉関連の政策を語ったが、実現性とメリットがよく分からない……。




 基本的に石堂VS岡田の2強対決である。ちょっと前なら石堂候補のような基盤があれば盤石といえたろうが、今回は国会議員として名を売り、駅立ちなど誠実実直で売ってきた岡田候補の挑戦である。しかも市職員の不祥事直後で、市役所出身だが知名度のない石堂候補の票田にもあちこちに陰りが見える。

 そもそも加古川はまだ人口がほとんど減っていないベッドタウンである。ほとんどは「無党派の外来者」なのだ。地元コミュニティとのつながりが薄いこの層が大量に動けば「若い方がええわ」という単純な理由で岡田候補に票が流れる。

 しかし、若さでは岡田候補の足を引っ張るのが三戸候補。ギリギリの接戦になったらこの候補の存在が運命を決する可能性もある。

 あとはお天気。今のところ雨の予報が出ている。有権者の出足が鈍れば、もちろん石堂有利だろう。

 天気なんかで政治が左右されてほしくはないものだ。なんでいつも梅雨なのかねえ……。






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