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ダートバイクの未来 

 わたしや回りの友達がダートバイクに乗っているものだから、興味を持つ人が周囲に増えた。

 わざわざ不安定な乗り物に乗り、あやつる楽しみを追いかけるのはほんとうに楽しい。レースに出たり観戦しにいったりするとトップライダーのあきれるほどのテクニックや身体能力に圧倒されるわけだけれど、個人的にはフロントアップ(早い話がウイリーね)が1秒長く続いただけでもこれはすごい快感なのだ。

 そういえばそろそろMTBに乗り出して1年が近づいている。10年くらい前フィリピンにいたころに1台持っていたことがあるのだが、そのころのMTBは重くて遅くてタルい自転車だった。若いころからランドナーで長距離ツーリングをしていたので、MTBはスピード感もなくあまり楽しいとは思えなかった。

 それが昨年購入したMTBはぜんぜん違う。10年間の技術の進歩はすごい。

 わたしのMTBは最近自転車に参入したモンベルが1種類だけ発売しているMT-Aという15万円くらいのベーシックなやつだ(山屋のモンベルが1種類しか作れないところからもMTBの人気のなさがわかるわけだが)。前後油圧のディスクブレーキが付いていて重量も11kgしかない。サスは前輪だけだが、エアサスなので空気入れで簡単に固さの調整ができる。このクッションの具合もたいへんいい。

 ホイールは27.5インチ。昔は26インチがあたりまえでそれしかなかったのが、今や29インチと27.5インチというサイズがある。知ったときはびっくりした。大きい方が転がり抵抗が少なくギャップを越えやすいのだそうだ。うーん、そりゃそうだ。よく見たらタイヤの種類もダウンヒル用からクロスカントリーレース用、半分ロード兼用までむちゃくちゃある。

 それにしても操作性がすばらしい。特にブレーキ。ブレーキディスクに髪の毛が挟まっていても感じ取れるんじゃないかというくらい繊細だ。普及モデルでこれなのだから、最上位モデルはどうなるんだろう。(こうしてシマノがもうかるわけだが)

 ダートバイクに2年くらい集中的に乗っていたからバランス感覚が上達していたのだろうが、自宅で乗り始めたその日からいきなりスタンディングスティルやフロントホップができたときには感動した。自分が天才になったような気がした。いや、進歩したのは技術のほうなのだが、技術の進歩というのはこれほど直感的な喜びをもたらすのだ。

 10年前は「自転車にディスクブレーキなんかいるわけない」「サスペンションなどほとんどのライダーに不要」「重い!」などと考えていたが、一瞬にして宗旨替えとあいなった。

 わたしはダートバイクに乗っても大きなジャンプを飛ぶことはまだできない。出場しているレースもモトクロスではなくクロスカントリーという山道を走り回るタイプのレースなのでジャンプがそもそもほとんどない。

 バランスライディングを楽しむのならMTBでほとんどのことができてしまうし、大ジャンプやヒルクライムをガンガン登っていくという楽しみはないけれど、そんなの捨ててもいいくらいのメリットがほかにもたくさんある。

 たとえばチャリンコだからコケても怖くないし、放り投げても壊れない。ダートバイクだってたいへん壊れにくい乗り物だけれど、それでも転倒するとグリップやレバー類が曲がったり折れたりするし、コケ方がヘタだと足をはさんだりする。洗車もダートバイクに比べるとアホみたいに楽だ(笑)。水かけながらブラシでチャチャっと3分くらいで終わる。

「おい、もはやMTBでいいんじゃないのか」

というささやきが聞こえてくる。この春にはダートバイクの丸太コースの設営までやったのに。





 二輪車はライディングの上達のほかにも、チューンナップしたりドレスアップしたり、ツーリングしたりといろいろな楽しみかたがある。だが、ことライディングの上達のためなら、とにかくさいしょは軽いバイクに乗った方がいい。デカくてパワーのあるバイクはあこがれの対象になりやすいが、初心者には恐ろしいほどのパワーが怖いしその重さが扱いにくいので挙動をつかんで上達するのが遅れてしまう。

 それも、最初はMTBでいいかもしれない。

 さきに述べたように、ライディングを楽しむためにはべつにパワーは本質的に必要ない。操作性が高いほうが圧倒的に楽しいし上達する。いまのMTBは操作性が圧倒的に優秀なので二輪車というものの特性をとてもつかみやすいのだ。

 いまの日本でダートバイクで走れる場所はほんとうに少ないが、MTBなら空き地や里山や川原みたいな小さなフィールドでもかなり楽しめる場所が残っている。そういう意味でも現代人向きだ。うるさくもない。

 さらに、ここのところダートバイクとMTBの垣根が一気になくなってきた。電動アシストのMTBというのが出始めたのだ。

 これで平地がたんなる苦行でしかないというMTBの欠点がおおいに払拭される。ダートバイクみたいに急な登り坂をケツを振りながらロケットみたいにブリブリ登っていくわけにはいかないし、ガレ場を石を蹴散らして疾走するのはムリだけど、登り坂でも苦にならないくらいにはじゅうぶんなっているようだ。

 そういえば自転車の性能だけではなく、この10年は電池の性能もすさまじい勢いで向上した。モーターアシストMTBは、ひょっとするとダート二輪車の標準になるのではないか。(自転車のロードレーサーは路面&空気抵抗との戦いそのものが楽しみだから永遠に電化はしないだろう。電動バイクに乗ればいいわけだ)

 日本ではMTBはたいへん斜陽だが、まさかこんなことになるとは。わたしはオフロードのオートバイのことを「ダートバイク」と呼んでいるのだが、「ダートバイク」「MTB」の定義自体がゆるんでほどけ、結合して新しい分野が生まれつつある。

 おもしろくなってきたと思う。





[2016/10/09 01:36] ヤマハ WR250R / ダートバイク | トラックバック(-) | コメント(-)



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