薪はありました(やっぱり) 

 この冬に薪ストーブを導入したので来年の冬に向けて薪を確保する必要があったのだが、集まる、集まる。簡単に集まるので雨天を縫って割るのがたいへんだ。

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 やっぱり薪は余っていた。誰も使わないんだからあたりまえだ。

 かたや、きょうはバイクにガソリンを入れたが、たった5リットルで800円を超えた。驚きである。

 18の歳にバイクに乗り始めていらい、5リットルというのはだいたい500─600円のことであった。それがいよいよ1000円に近づいているのである。それでもバイクだから自動車ユーザにくらべれば圧倒的な移動コストで走り回っていられるのだけど。

 別宅の風呂にボイラーを付けたのだが、思い切って薪と石油の兼用ボイラーを選んだ。長府製作所製である。21世紀にもなってなかなかも渋いものを生産している会社である。石油は冬の余りを少し入れて焚いてみたがすぐなくなったので、薪を入れて試運転。5、6本くらいの薪でタンクの湯があっという間に80度を超える温度になる。

 というわけで、刃渡り35センチの本職用チェンソーを購入する5万円くらいかかったけれど、それ以降は燃料代はタダ。なかなか気分のいい生活である。石油危機になってみなさんが給湯に困ったら、うちに入りに来たらいい。こういうのをフェイルセーフというのだ。大量の薪を割る必要があるが、薪割り作業というのはとても爽快感があって楽しいので、ぜんぜん苦にならない。運動不足の解消にもなり精神衛生上にも好影響だと思う。

 薪の話に戻る。加古川はそれほど田舎でもない。あまり知らない人のために解説すると、JRの特急列車は停車しないが、通勤特急は停車するという程度の街である。人口は25万人ある。

 戦後から高度経済成長期を経て急速に人口を増やした街だが、沿海部を離れるとまだまだ田園風景が広がっている。そういう場所に行くと、ナラやクヌギ(アベマキ?)などかつては燃料用の雑木として里山を形成していた木々が直径30から40センチもの立派な木になっている。

 これらの木はもう利用限界に近い大きさである。直径50センチ60センチを超える大木になってしまうと、切るにも大変だし、あまりに大きくて回りの木々や道路、家にかかりそうで倒せないような木もある。

 今がギリギリの切りごろなのである。

 知人に切れる場所はないかと聞いておいたら、あるある。造成地に生えている巨大なナラが「いくらでも持って行ってくれ」状態でどんどん手に入る。だいたい一家でひと冬を越すための薪の量は、直径40センチくらいのナラにして3本から4本くらいといったところだろう。祖父の軽トラを借りて運ぶと、1回の運搬で木1本分くらいが運べる。現在丸太2.5本分くらいは割ったかな。

 チェンソーはかつて四万十川でカヌーレンタルのアルバイトをしていたころに少々薪を玉切り(丸太を小切るのこと)したことがあるくらいなので、切りながら慣れるしかない。すでに倒れている木なら玉切りは簡単だが、伐採現場の木は倒した後も何かに引っかかっていたりしてテンションが必ずかかっているので、ヘタをするとチェンソーのバー(刃を乗せて回転する板状の突起部)が丸太にはさまれてしまい、動かすことができなくなる。実際に1回やってしまい、自宅から手ノコを持ってくる帰るハメになった。

 バーの先を木に当ててしまうとこちらに向かって跳ね返ってくるし、倒す相手は何百キロもある生木。チェンソーというのは実に危ない道具だ。安全確認を入念にやらなくちゃならない。

 朝な夕な、時間さえあれば薪割りをやっているのでお隣のおばあちゃんが「あそこの学校でユーカリの木を倒すらしいけど、あんたいらん?」と声をかけてくれる。ユーカリは脂分がとても多そうなので釜によくないと思って辞退したけれど、ありがたいことだ。木はやっぱり余っている。

 これからさらに天井に太陽熱温水器を上げれば、さらに薪の消費量も抑えることができる。石油が足りない上に投機マネーのせいで本来の値段以上に値上がりしている。石油に金を払っても、これでは実際には何に金を出しているのか分からない。

 案外都会の近くでもストーブと給湯で薪を使う生活は可能です。山間部ではまだ農家の壁沿いにたくさんの薪が積んであったりもしますが、大平洋ベルト地帯など基本的に暖かい地域では薪などほとんど使われている形跡がない。しかし実は、太平洋側の都会にちかい場所こそ、木質燃料を活用するのは案外簡単なのかもしれません。ぜひトライしてみてください。



(参考)薪ストーブ生活に必要なもの
□チェンソー(新品で5万円以下。バーの長さが30─35センチくらいが使いやすい。林業用が丈夫)
□軽トラ(薪を伐採現場から運んでくる。これが案外ネックになりそうだが、レンタカーで借りればいい)
□斧(1万円くらい)
□薪ストーブ(1万円─100万円。趣味の世界なので、私の使ってる1万円以下の時計型ストーブから北欧製の高価なものまで)
□煙突工事(5万─30万円くらいか。家の形状と煙突の質によりけり。二重構造の煙突は高価)
□薪置場(割った薪を乾燥させる場所が必要。屋根がほしいがブルーシートでもいけるかな)

ネットで検索すれば薪を販売している店もたくさんあります。最初はこういった店から購入すればチェンソーもいりません。こんなの(http://www.makiclubshop.com/index.html)とか。
[2008/06/09 01:02] フィールドニュース | TB(0) | CM(0)

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