年末が近づくと、来年になるまで会わない人に対して「よいお年を」という挨拶が聞かれるようになり、自分でも期せずして発することになるのだが、子どものころからとても違和感がある。
「よいお年を」である。関西のみなさん、3回繰り返して行ってみていただきたい。
「よいお年を」
「よいお年を」
「よいお年を」
関西言葉じゃないのですね、これは。播州弁になおせば
「ええ年になったらええですな」
「ええ年にしてや」
「ええ年迎えてな」
くらいにしかしようがないはずです。なのに、年がら年じゅう播州弁で「どこ行っとったったんですか(どこに行ってらしたんですか)」とか「さもまんな(寒うおまんな=寒いですねえ)」とか「べっちょないわ(大丈夫です)」とか言っている、地元から一歩も出ない中高年のみなさんも、かならず年末だけは、東京言葉で「よいお年を」となる。ずいぶんへんだ。
ふだんgoodを「ええ」としか言わないのに、「いい」どころかかしこまった書き言葉みたいに「よ(良)い」なんて言い、最後は気取り果てて「お年を」なんて助詞で終わってしまう。
中途半端に「良い」を「ええ」に変えても「ええお年を」こくはめになるのがオチだ。
年末の言葉として便利だったので定着したのでしょうが、もともとこんな挨拶はなかったんじゃないでしょうか。テレビの影響かもしれないと考えると、日本全国では「よいお年を」がどれくらい使われているのでしょうか。
よい落としどころも見つからないところで、2009年もどうぞみなさまよろしくお願いいたします。