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短期集中連載:サーフィンにおけるローカル・オンリー考(3) 

(前回からつづく)

 自然にもとからあったものを人間の権利にしてしまったものはたくさんある。──というより、地上すべてものが本来は単なる「地球上の物質」だったものをいつしかだれかが占有したものだ。私の手元にある本だって、元はといえばだれのものでもない一本の森の木だ(原生林の場合ね)。バイクに入れるガソリンは太古の昔のプランクトンの死骸である。それがたまたま21世紀初頭にはアラブ首長国連邦の地下にあっただけのことである。

 物質の偏在を埋め合わせる経済活動の結果とはいえ、そういった資源の中でもできるだけ占有してしまわないほうがいい、公共性の高いものがある。そんなものまで現代社会は私有が認められるようになった。

 たとえば日照権の争いしかり、二酸化炭素の排出権取引しかり、水の奪い合いしかり……本来値段を付けないほうがいいものがどんどん金に置き換えられている。土地だって本来できるかぎり共有すべきものだ。パパラギのおっさんならずとも、いかにもさもしい世の中だ。「功名が辻」や「坂の上の雲」ばっかり有名な司馬遼太郎はかなり強硬な土地公有論者だったが、こういった真に本質的な問題で司馬遼太郎がとりあげられたのを聞いたことがない。司馬遼太郎はけっこうパンクなのです。

 フィリピンで新聞記者をしていたころ、二酸化炭素の排出権取引の現場を見た。さまざまな環境商品の展示会である。経済原理を適用して二酸化炭素の排出を抑制しようというもくろみは分かるが、あつまった企業は単に金になる話に群がってきた欲望丸出しの金モーケ集団に見えたのも事実である。会場になったホテルのクーラーは発展途上国によくある風邪をひきそうなくらいの「ギン冷え」であった。仏を作って魂を入れぬに等しい。


 話はサーフィンにもどる。海の波をペンキの落書きひとつで占領しようという精神はサーファー精神にもとると思う。

 こうしたローカル色の強いサーフスポットの例を挙げると、近畿周辺では和歌山県南部では、串本町にある和深(わぶか)がとくにローカル色が強いという。完全シャットアウトではないがビジターが入っていきにくいポイントだそうだ。元ローカルのボディーボーダーによると「入れないわけではないけど、険悪」なんだとか。こういうところでビジターがエゲツナイ波の取り方をすると、「オマエ、陸に上がれ!」と言われて袋ダタキにされる。また、高知県の西南部にある大岐の浜という長大な砂浜海岸は、東に開いた砂浜の真ん中部分がローカル用、北部分が県外者用、南が愛媛県からのサーファー用、という風に分かれているらしい。

 しかし、この淡路島のポイントのように岸壁に「LOCALS ONLY」などと書き込んでしまうところは少ないようだ。これはほんとうにひどい例だと思う。誰かが思いつきで書いた壁の文字を唯一のよりどころに、ビジターの完全排除が固定化しかねない。

 ほかのローカルオンリーポイントのほとんどは自然発生的にでき、地元のサーファーがビジターに対してなんだか険があったり、「ここはローカルオンリーだよ」と言って自発的な退去を促すという形が多いようだ。

 サーフィンというのは海でプカプカ浮いているのんびりしたスポーツであるように見えて、沖では結構波の取りあいをやっている。ひとつの波には基本的に1人しか乗ってはならず、だれかがテイクオフ(板の上に立ち上がること)したら残る人びとは譲らなければならない。込み合うポイントでは結構必死で波取り合戦が繰り広げられ、ルール違反を犯すと陸に上がって殴り合いになることさえ(けっこう)ある。

 サーフィンというのはしばらくやってみると分かるが「麻薬的な魅力」のあるスポーツだ。人生をサーフィンに捧げるような人が結構いる。そのためにサーフスポットの近くに引っ越したり、海外に移住してしまったり、長期間のサーフィン三昧の海外旅行をする人もある。

 サーフィンだけのために海岸に自宅を構えるほどの人は、その人の人徳プラスアルファの尊敬が同じサーファーとして払われてしかるべきだろうと思う。しかしその尊敬はビジター排除などのルールや、岸壁の「LOCALS ONLY」のペンキ文字などであるべきではない。漁業者などと同じく地元の人びとへの尊重という態度で示されればそれでいいのではないか。そして尊敬が自然に波を譲ることにつながるとか。たとえば船員におけるシーマンシップみたいなかたちで「サーファー精神」が共有されるのが理想だと思っている。(おわり)
[2006/09/04 23:59] フィールドニュース | TB(0) | CM(7)

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[2017/08/02 12:27] - [ 編集 ]

まぶらの浜

はじめまして。平見ともうします。和◯は地元では、まぶらの浜といいます。私は小さい頃、よく泳いだり、サーフィンをしていました。自分自身揉め事もないし、そんな話し聞いた事がありません。和◯でサーフィンする富田、周参見のサーファーはいい人ばかりですよ!

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[2015/02/26 17:46] - [ 編集 ]

淡路の現状(ビジター目線)

ローカルさんがビジター向けに解放してくれているブレイクが有りますが、そこの現状はこうです。
あるショップユーザー(あえて名前は出しません。神戸〜明石辺りということにしときます)らしき連中が集団で入水しピークを独占、挨拶もしない、大声で話したり時にはいちゃもんまがいの因縁で周囲の気分を悪くさせるという我が物顔ぶりが目につきます。土日が多いようです。
このようにローカルの目が行き届かないとビジターもこんなんことやっちゃうわけですよ。
以上、淡路を愛する某ビジターの意見でした。ご参考までに
ビジターだのローカルだの言う前に一人の人間としての振る舞い、人を思いやる気持ちが大事ですわ。
サーフィンやってる奴が全員エエ奴でもないし、ローカル=悪、ビジター=良、でもないわな。

[2014/10/13 12:29] 匿名コメント [ 編集 ]

確かに上手い人にとっては、ビギナーは邪魔でしょうし、そこのポイントを大事にしているローカルにとっては、マナーの悪いビジターはムカつくでしょう。
でも誰もがビギナーだったはずだし、いつものポイント以外では誰もがビジターです。
ルールを知らないビギナーには先輩サーファーが教えれば良いし、マナーの悪いビジターにはローカルだからという理由でなく、サーファー皆でマナーを正すよう促すべきではないでしょうか。
こういう至極まともな意見に理屈っぽくて不快と書く人がビジター排除をするローカルという言葉をはき違えた人なのでしょうね。
[2014/04/08 22:56] 新米サーファー [ 編集 ]

生石公園内のポイントにも淡路サーフィン連盟と称する団体(?)が、関係者以外のサーフィンを禁じる立て看板が複数設置してありとても不快でした。海や山は一部の団体や個人に占有されるものではない。公園の砂場を独占したがる幼児と同じレベルの人たちにサーファー精神なるものがあるはずもないですね。
[2010/09/09 00:12] SOUL SURFER [ 編集 ]

理屈っぽいですね。考え方が相当偏ってて不快です
[2008/05/27 14:48] 匿名コメント [ 編集 ]

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